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第9話 妄想が支配する脳

 ぐぽぐぽと出入りを繰り返す亀頭が、気持ちいい。 「ぁ、あ……、たまらん…」  ぞわっと力が抜かれる感覚が、身体を走る。  突き込むペニスはバキバキに硬く張り詰め、浮き出た血管が、どくりどくりと血を巡らせる。 「ぁ、ぁあ……は、ぁ……ンッ……」  淫靡に背を反らせ、閉じられない唇から涎を垂らす浦田。  理性など、()うに焼き切れている。  最後の一押しが足りない。  もっと、陰茎を扱きたい。  先端ばかりが捏ねられ、ぞわぞわとする痺ればかりが身体を舐める。  延々とした微弱な気持ち良さは、刺激的ではあるものの、爆発するには物足りない。 「浦田、……締めて。精液、好きでしょ? もっと締めないと。こんなガバガバじゃ出ないよ?」  結腸に押し込んだ先端をそのままに、腰を回す。  微かに出来る隙間から押し出された空気が、ねちょっ、くぷっと粘液を弾けさせる。 「ぁ、ぁ……ごめ、…、で、もぉ……」  ガクガクと震える足は、どうすればそこを締められるのかを忘れてる。  面倒臭ぇなぁ……。  思いながらも、尻のポケットに入っているスマートフォンを取り出した。  この空間に似つかわしくない軽快な音を立て、録画が始まる。  ハメ撮りだ。  音に気づいた浦田は、レンズを避けるように顔を背けた。 「……ゃ、だ…………ぁあ…」  顔を背けたところで、オレと繋がるいやらしい結合部は丸見えだ。  ぐちょぐちょと響く淫らな水音と、浦田の嬌声。  赤く膨れる内襞が、ペニスを抜く度に引き摺られ、捲れ上がる。  オレのペニスを旨そうにしゃぶる孔を、映像として保存する。  録画を一旦切り、浦田の視界で再生する。 「このえっちな動画、近堂に送ろうね。オレのチンポでもアンアン言っちゃう淫乱だって、笑われちゃうだろうね」  くくっと嗤ってやるオレに、浦田は嫌がり首を横に振るう。 「ぁ、ぃや、……ゃっ…」  ぐずぐずとと泣きながらも、身体は正直に、オレのペニスを締めつける。 「…テレビ電話でもして、リアルタイムで見てもらう? オレたちのセックス、オカズにヌいてくれっかな?」  オレの言葉に、浦田の身体がぶるりと震える。 「ひっ……ぅっ…ンッ…ぁ、……はっ…」  言葉通りの映像が、妄想となり浦田の脳裏を支配する。 「ぁ、は……あ、…ゃ…………イ、ク…ゃ、だぁあ……」

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