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第12話 むくれた顔 <Side 阿妻

 怯えと期待が入り交じる瞳が、オレを見上げた。  座り込んでしまった浦田の腕を掴み、立ち上がらせる。  尻や内腿にべったりと貼りつくオレの精液。 「はい。ここ乗って?」  乗っていた浦田のスラックスを床に落とし、オレは、教卓をぱんぱんっと叩いた。  浦田はきゅっと眉根を寄せ、嫌悪感を隠さずにオレを見やる。 「ん? 立ったままの方がいい?その方が奥まで届くか」  階段の前で立ちバックで犯した身体は、快感に力が抜け、全体重をオレのペニスで支えていた。  オレの一言に慌てた浦田は、教壇から教卓へと登る。  教卓の上で膝を抱える浦田の腕を剥がし、熊原に向け、足を開かせた。  一連のオレたちのやり取りを黙って見ていた熊原と、視線を絡めた。 「こんだけ、ドロドロなら興奮すんでしょ?」  少し屈むだけで目の前に曝される、赤く腫れ、白く粘つく液体で汚れた孔。  イキそびれた身体は、孔をくぱくぱと開閉させ、咥えしゃぶるものを求めて蠢く。  尻や内腿を濡らす体液を中指で掬い、いやらしく誘惑する孔の中へと押し込んだ。 「ぁっ…、ゃん……っ」  根本まで押し込んだ指を中で揺すれば、ぐちゅぐちゅと淫靡な音が立つ。 「ぁあ、……もぉ。ズルいよぉ……」  熊原の股間に向かい、文句を垂れる雪野。  くったりと垂れ下がり、柔らかだった熊原のペニスが、オレの精液で汚れた孔に反応し、ぐぐっと頭を(もた)げていた。 「とりあえず、こっちでヤッててくんね?」  こてんと首を傾げ、熊原に提案する。 「おぅ」  小さく声を返してきた熊原は、股間に貼りつく雪野を脇に避け、半勃ちになっているペニスを軽く扱きながら寄ってくる。  熊原の自分に対する扱いに、雪野の顔がむぅっと歪んだ。  ぐちぐちと乱雑に弄っているオレの指を引き抜いた熊原は、浦田の上体を教卓の上に押し倒す。  立て膝状態で開いている浦田の足の間に腰を据え、無遠慮にその身体を串刺しにした。 「ひ、んっ………」  ずぶぶっと一気に飲み込まされたペニスに、瞬間、浦田は意識を逸する。 「奥まで、ぐっちゃぐちゃだな」  押し込んだペニスで中を捏ねながら、片方の口角だけを上げ、熊原が笑む。  置いてけぼりを食らった雪野はむくれ、じとっと浦田を睨んでいた。  教卓に寝かされた浦田の脛を掴んだ熊原は、その足を左右に大きく裂く。 「…ひ、ぁ………ぁ……ぁ、あ……」  腰を突き上げるように煽り突かれ、浦田のびしょ濡れのペニスが、自身の腹の上で踊った。  揺れる度に粘ついたカウパーを溢れさせる浦田のペニスは、薄い腹の上に水溜まりを(こしら)え、ぴちゃぴちゃと粘液を跳ねさせる。

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