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第14話 冷めた音

 ピストンを再開する熊原に、浦田のペニスからじりじりと押し出される玩具を見やる。  振動は止めたが、玩具を抜いてやる気など、更々ない。 「このままじゃ()り出しちゃいそうだね?」  顔を覗かせている玩具の先端に人差し指をつけ、熊原のグラインドに合わせるように、押し戻す。 「ぁ、あ、ゃ、ぁあ……っ…ぅ、………」  再び飲み込ませた玩具を、ぐにぐにと燻らせ中を嬲りながら、考えを巡らせる。  熊原が左右に押し開き固定している足を左側で、一纏めにさせた。  その足に下着を通し、腿の半分まで摺り上げる。  下着のゴムを伸ばし、ペニスに被せるように引っ掛けた。 「ぃ、ゃ、……痛、……ぁ、…」  足元へと引かれる下着の中で、勃起するペニスは、ぐいぐいとその布を押し上げる。  下着を剥がそうと伸ばす浦田の手は、熊原に叩かれ退()けられる。 「勝手に脱ごうとしちゃ、ダメだろ?」  小さな子供を叱るような声で紡いだ熊原は、お仕置きだと言わんばかりに、中を捏ねる。 「ぁ、……ぁ、ひぁ…あ………」  じわじわと染み出るカウパーに、下着の色が変わっていく。  ぐずぐずに溶けた浦田の嬌声が充満する教室。 「もうっ!」  空気を裂くような雪野の声が響いた。  向けた瞳の先で、雪野は涙目でオレたちを睨んでいた。  我慢の限界を迎えた雪野が、イライラを爆発させる。 「2人で攻めなくても、いいじゃんっ。おれも、かまえっ……」  床をばんばんと叩きながら幼子さながらに、愚図って見せる。 「ははっ……。雪野、おいで」  あまりにもガキ臭い雪野の仕草に、思わず笑った。  玩具箱の段ボールを床へと下ろし、その机を叩いた。  すくっと立ち上がった雪野は、いそいそと下着ごとスラックスを脱ぎ捨て、こちらへと歩み寄る。  歩きながら制服のシャツのボタンを1つずつ外し、前を肌蹴させた雪野は、机に背を預け、寝転がった。  胸許を両手で隠し、わざとらしく(しな)を作る。  甘えたな上目遣いで、オレを見詰めた。  雪野の指の間、ぷくりと盛り上がる乳首を、きゅっと摘まんだ。 「ぁん……っ」 「別に無理して煽んなくていいっての」  コリコリと乳首を虐めながら、わざとらしい雪野の声に、冷めた音を落とした。

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