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第15話 柔らかな抵抗

 浦田の痴態に、オレの興奮は既に高まっている。  ちらりとオレの股間を覗いた雪野は、色気も何もなく、にゅぷりと自分の尻に指を2本、突っ込んだ。 「すぐ、挿入(はい)るよ?」  孔に挿れた指で、そこをくぱぁと開き、見せてくる。  赤く熟れた孔の中で、ねっとりとした液体が、いやらしく糸を引いていた。 「はやく、ちょーだい?」  強情るほどの甘さのない雪野の声。  雰囲気などなくとも、現実を映す視界が簡単にオレの性欲を煽る。 「はいはい」  形だけ下着の中へと収めていたペニスを取り出し、待ちきれないと蠢く孔へと押し当てる。  ぬるんっと簡単に飲み込まれた亀頭。  そのまま柔らかな抵抗を感じながらも、オレのペニスは、狭いはずのそこをみちみちと抉じ開けていく。 「相変わらず、ユルッユルだなぁ」  浦田の中とは違い、うねうねとまとわりついてはくるものの、緩く穏やかな締めつけに、オレには物足りない。  呆れるように放ったオレの言葉に、雪野の瞳が潤んだ。 「ユルいって、…いう、なっ」  不本意だと言わんばかりに、雪野の涙目がオレを睨む。 「一気にぐっぽりじゃん。普通、こんな奥まですんなり挿入(はい)んねぇよ?」  ほぼ飲み込まれたペニスを見やり、事実を告げたまでだと、溜め息を吐く。 「浦田のちんちんが、細い、…だけでしょっ」  ふんっと、そっぽを向く雪野。  やっぱ、可愛くねぇ。  オレのペニスは、小さくはない。  長さで言えば、熊原よりも長い。  ただ、太さ比べとなると、軍配は熊原に上がる。  でもそれは、熊原が規格外なだけだ。  言い争ったところで、どちらの特もない。  オレのペニスが太くなるわけでもない。  この緩い孔で、イクための方法を思案する。  視界の端に映っていたダンボールの玩具箱へと手を伸ばした。  標準のペニスより細く短いが、形だけはリアルなディルドを手にする。

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