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第一章・5

「ここが、一般会員のお客様が利用する部屋だ」 「はい」  その部屋は、地上のクラブとあまり変わらない、小綺麗な部屋だった。  照明がやや暗いが、気にするほどではない。  高価なソファに、テーブル。  足の裏に心地よい、カーペット。  そして、冷蔵庫と、酒類の入ったチェストがあった。 「メニューは、これだ。印の付いていないものは、この部屋で用意できる。印付きのものは、先ほどの事務所隣のキッチンへオーダーし、取りに行く」 「はい」 「練習してみよう。ブランデーと、ショコラ」 「かしこまりました」  これらには、印が付いていないのでこの部屋で賄える。  遥は冷蔵庫やチェストを探り、了の注文を準備した。 「お待たせいたしました」 「上々だ。では」  ソファの隣に掛けるように、了は促してきた。 「まずは、ブランデーに付き合ってもらおう」  僕も飲むのかな?  でも、グラスは一つしかないし。  そんな純情なことを考えていると、突然了に唇を塞がれた。

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