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第二章・2

 さらに二階へ降りながら、了は遥に説明をした。 「地下二階は、一般会員からさらに上級の、シルバー会員用の個室がある」 「さらに上級」 「そうだ。商品のサービスも、もっと手厚いものになる」 「あの。例えばどんな……」  一般会員で、フェラをやらされたのだ。  遥は、腰が退けていた。  しかし了はそれには答えず、ただ個室のドアを開けた。  室内に入り、目に飛び込んできたのは、大きなベッド。 (ああ、やっぱりそういうことをやらされるんだ) 「飲食のサービスは変わらないが、ここでは挿入を除く性行為が許される」 「はい」  挿入はない、と聞いて少し気持ちが軽くなった遥だ。  そんな彼に、了は意地悪なことを言う。 「油断するなよ。ここに来る客は、変わった性癖を持つ人間が多いからな」 「た、例えば?」  ふむ、と了はしつらえられた棚の道具に目をやった。  そして、大型犬用の首輪と革製のリードを手にした。 「では、イヌになってもらおう」 「イヌ、ですか?」 「そうだ。まずは制服を脱げ。イヌは基本、裸だ」 「は、はい」 (うう。恥ずかしいよぅ)  しかし、さっきまで了にはフェラをしていた遥だ。  それに比べれば、とアクアスーツを手早く脱いだ。

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