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第二章・3
重い首輪とリードをつながれ、遥は四つん這いになった。
「さあ、散歩だ。歩くんだ」
「わん!」
獣の姿勢で、遥はカーペットの上をぐるぐると歩いた。
商品になってしまった遥は、ヒトとしてのプライドなど捨てようと思ってはいたが、これは精神にこたえる。
(僕、イヌになっちゃった)
よたよたと這い廻っていたその時、了が引いていたリードを遥の股間にまたがせた。
ぎゅっ、と上に引き上げられ、遥のペニスはリードに締め付けられる。
「ぁう!」
「イヌは、そんな風には鳴かないだろう」
「うぅ……。わんわん!」
何度も何度もリードを締めあげては、了が遥を責める。
「わん……、っくぅ、うんッ!」
遥は、動けなくなってしまった。
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