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第二章・4
「今、どんな気持ちだ?」
「はぁ、はぁ、……わんわん」
「そうか。イきたいか。なら、自分でやるんだ」
了はリードをピンと引いたまま、遥の股間に押し付けた。
「うぅ。んッ、くぅ、う。あぁ、あ」
遥はリードに自らペニスを押し付け、擦り付けた。
(僕が射精するまで、この人は許さないはずだ)
必死で腰を振り、快感を引き出した。
「あ、あぁ、あ。はぁ、はぁ、あ! んあぁあ!」
遥の精が、勢いよく飛んだ。
「よく出来たな。だが、自分のものは、自分で始末するんだ」
「わん……」
カーペットにこぼれた精を、遥は四つん這いのまま舐めた。
(うぅ。心が折れそう……)
しかし、遥にはどうしても金が要るのだ。
弟のための、大事な金が。
全部きれいに舐め清め、遥はようやく首輪を外してもらえた。
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