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第三章・4
遥の赤裸々な告白に、了は訊かなければよかった、と後悔した。
口移しの飲食など可愛らしいものだった。
「大ジョッキ一杯にフェラで絞り出したお客様の精液を、一気飲みさせられます」
イヌの散歩など、甘い方だった。
「女の子の服を着て、『パパやめて』って言いながら、道具責めされます」
そして、ゴールド会員だが。
「挿入は、やっぱり。……苦しいです」
「気持ち悦くならないのか?」
「あくまで接待ですから、溺れないようにしてます」
これは了自身が言い含めたことなので、仕方がないだろう。
遥は、了の顔をまともに見られなくなっていた。
(オーナーさんとした時が一番悦かった、なんて言えないよ)
それに。
(何でこんなこと、報告させられるんだろ。これ、羞恥プレイなのかな?)
了はブランデーを干し、大きく息を吐いた。
「少し、出るぞ。私服に着替えろ」
「店外デートは禁止です」
「私はこのビルのオーナーだ。多少の融通はきく」
「はい……」
ロッカーで私服に着替えながら、遥は了のことを考えた。
「オーナーさん、店外のどこで僕とエッチするつもりなんだろ」
ホテルにでも、行くのかな。
そう考え、彼の待つビルの裏口へと急いだ。
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