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第七章・7

「せっかくいい所だったのにな。何て無粋な」  遠山は機嫌を損ねたが、遥は救われる思いだった。  だがしかし。 (了さん、事務所のモニターで、僕を見てるんだ)  途端に、かっと身体が熱くなった。 (恥ずかしい)  こんな僕の姿を、セックスに溺れる様子を、了さんに見せたくない。  幸い興を削がれた遠山はそのまま果てて、今夜の宴は終いになった。  シャワーを浴び、新しい制服を着たところで、アナウンスが聞こえた。 「遥くん、302号室へお願いします」  今度は、了の声ではない。 「ご指名、もしかして」  指定された部屋へ行くと、果たしてそこには、了の姿があった。 「了さん」 「危うく遠山さんに、遥をさらわれるところだったな」  下を向いて、もじもじとハッキリしない遥を、了は怪訝に感じた。 「どうした?」 「僕の恥ずかしいところ、ずっとご覧になってたんですか?」  何を今さら、と了は思ったが、プロの商品らしからぬ純粋さに心を打たれた。 「悪かった。そんなつもりじゃなかったんだが」  勘弁してくれ、と了は遥の頬に手を寄せた。 「勤務時間内だ。キスしても、いいだろう?」 「やっぱり了さんは、意地悪です」  遥は、自分から了に口づけた。  舌を絡め、甘くて熱いキスをした。

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