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第十一章・6

 腰を入れながら、了は上半身を大きく倒した。 「あ! あぁんッ! ふぁ、あぁあ!」  そのまま遥の顎を手づかみ、キスをする。  激しく腰をやりながらのキスは、遥を悦ばせたようだった。  舌を絡め、唇を食みながら夢中で吸ってくる。  それをかわし、今度は小さな乳首を吸った。 「ひぁ、ああ! はぁ、はぁ、あぁあん!」  多彩な責めに、遥は早々に射精した。  精を飛ばす瞬間にナカが締め付けられ、了は喰いちぎられそうだ。 「いいな、遥。いい身体になったな」 「ぼ、僕ッ。お客様に抱かれるたびに、了さんのことを想ってました……!」  このお相手は了さんなんだ、って思いこんで。  目をつむって、耐えてきました。 「遥。遥、今は私が。本物の私が、君を抱いてるんだ」 「嬉しい、了さん!」  二人同時に、オーガズムに達した。  了の熱い精が遥の体内に注がれ、遥の温かな精が了の腹を濡らした。 「ううぁあ。はぁ、はぁ、んんあぁ……」  小さな遥を押し潰さないように、そっと了は身体を重ねた。 「んッ! あ、また……。イッちゃう!」  甘い余韻に痺れながら、遥は了に挿れられたまま何度も果てた。

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