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彼を帰らせまいと僕はする

僕たちは玄関の上がりかまちに重なって倒れ伏した。 ヒク、ヒクと死体みたいに時折、痙攣する。 「ああ、すごい。まだ出てる。ああ。気持ちいい」 彼はうわごとみたいに僕の耳元で言う。 「すごいよ。中、気持ちいい。締め付け。あぁぁ。熱い」 二人とも、しばらく死んだように横たわっていた。 僕が腰をクイクイっと動かした。 挿れたままで倒れこんで眠ってしまったらしき彼がみじろぎした。 「ごめん。寝てた。帰らなきゃ」 彼が目をこすりながら言う。 いててててと腰をさすっている。 板の間で寝てたのだから痛いって。 だからベッドに誘ったのに。 こういう寝室外でするのが趣味なんだろうか? 彼が身を起こそうとする。 僕は帰らせまいと腰を動かす。 「あ……」 僕は、ゆっくりといやらしく腰をくねらせる。 彼の上に馬乗りになって、彼の顔を見下ろしながら。 仰向けの彼にまたがって腰を落とす。 ねちゃ、ねちゃ、ねちゃ。 奥から、出された精液が垂れてくる。 「うわあ、中、ねちょねちょ」 揺らす腰のアナルの中で彼のが徐々に大きくなる。 彼のワイシャツの裾をスラックスから引っ張り出す。 お腹を手のひらで触る。 腹筋と少しの贅肉。 腰を回転させながら、腰を浮かせたり沈めたりを繰り返す。 「アァァ」 彼が切なそうな声を出す。 「ダメだよ」 「何がダメなの」 僕は腹這いになって彼に身体を重ねながら腰を動かす。 「彼氏いるんだろ?」 彼が僕に聞く。 「え?」 彼氏? 「なのに、こんなところで。まずいって」 彼は逃げようとしてる。 「何言ってるの?」

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