（姉さん大丈夫かな。今日学校休むらしいし） 俺には、2つ上の姉がいる。姉は、小さい頃から病弱で学校を休みがちだった。最初は羨ましいと思っていたけど今は、思ってない。俺は姉さんの病気を治したいと思って、医師になりたいと考えている。友達に言ったら「シスコン」って言われたけど、気にしない！！ 姉さんが治れば、家族皆が喜ぶから。 「おはよー、美咲」 『おはよー、拓也』 挨拶をしたのが、南拓也。 小学校からの知り合いで 親友でもある。 「今日、テストがあるよ。 　最悪だー」 『お前、また勉強してないのか!? 　赤点取っても知らないぞ』 「えー、教えてくれないの？」 『当たり前だろ。 　俺忙しいし』 「教えて、教えてよーー」 『うるさいな、分かった。 　教えてやるから、静かに』 自慢じゃないけど、俺は見た目は茶髪でチャラいが、頭はそこそこいい。医師になりたいと思っているから、死ぬ気で勉強してる。 『やっと、学校終わったー』 「今日、カラオケ行こうぜー」 『今日は無理。用事あるからさ』 「分かった。じゃあ、今度なー」 『あー、また明日な』 （長かった、学校も終わりだ。） （さっさと家に帰ろう。） そう思いながら、家に帰った。