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第24話

4人でテーブルを囲んでいたが、向かい合わせに座った、圭介と沢村さんの顔は険しく、互いに睨み合いになっている。 「あ...僕、お茶煎れてきます」 重たい空気にも耐えられず、僕はソファから立ち上がり、キッチンに立った。 (....まさか、沢村さんがゲイだったなんてなあ...) 4人分のお茶を煎れながら、振り返る。 両足を開き、その両足に拳を置いた険しい顔の沢村さんだが、170センチの僕よりも遥かに高い、180はあるだろう背丈、顔もなかなかなイケメンだ。 一緒に飲んだ際はよく笑う朗らかな人、なイメージがある。 不意に隣に人の立つ気配があった。 見上げてみたら先生だ。 「祐希、頼みがあるんだが」 睨み合っている2人に聞こえないような小さな声で呟いた。 「頼み、ですか?」 「ああ」 それからは僕の耳に口を寄せて、コソコソ話しになった。 「祐希、あの沢村、て奴と知り合いなんだろう?誘惑してくれないか?」 「ええっ!?」 思わず、僕は声を上げ、先生は、シーっと人差し指を口元に当て、振り返ると、 「悪い悪い。お茶菓子はないか、と尋ねたんだが、買いに行かないと無いらしくてね」 2人は先生の嘘に納得し、沢村さんに至っては、 「すみません、お構いなく」 丁重に頭を下げ、先生は耳元で続けた。 「祐希が誘惑して、沢村がその気になれば、圭介は多分、ヤキモチ妬いて、ここには居ずに沢村って奴の所に行くと思うんだよ」 「ああ、なるほど」 「それに、正直、僕も気乗りしないんだ。ヤリマンのゲイを描いたところで、たかが知れてるからね。客はゲイばかりだ、見慣れているから買う気も失せるだろう。以前もそれで失敗したこともあるからね」 「...そうなんですね」 僕は目を丸くし先生を見上げた。

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