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えっと、まずはチームを紹介します!(11)

「すみません、いつもご心配をおかけしてしまって」 「そんなことはいいんだよ」 「はい、ありがとうございます」  田牧の前だと宝は背伸びをせずに自分のままいられる。そのことがとても嬉しい。  彼といると宝の口元は自然と緩み、笑顔になれるのだった。 「リーダー、眉間にふっか~い皺が刻まれていて怖いわよ」 「……っつ」  背後から聞こえた阿佐見の声で、宝の身体が小さく震えた。  丞の眉間に深い皺を刻ませているのは間違いなく自分だ。  そこまで自分は丞に嫌われているのだろうか。  あらためて実感してしまうと泣きそうになる。  それでも宝は唇を引き結び、こうして今日も与えられた仕事を全うするべく、パソコンと向き合うのだった。

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