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夢のあと。(2)
ナイトテーブルに置かれている優しい蝋燭の赤が、ベッドに横たわるしなやかな肢体を写し出す。
宝は一糸も纏わないその姿で横たわり、俯き加減で頬を染める。
蝋燭の炎に照らされた大きな目は潤んでいるように見えた。
恥じらいを見せるその姿は美しく、そして可憐だと丞は思った。
丞は宝に洗いざらいのすべてを打ち明けた。
その後に、宝は自分と同族になりたいと信じられないことを口にしたのだ。
彼を自分と同族にすることは容易い。丞の魔力を直接本人に送り込めば済むことだ。
魔力を送り込むということはすなわち、宝を抱き、精と共に魔力を注ぎ込むことに他ならない。
そうなれば、彼は晴れて自分の伴侶となる。恐ろしく長い時を、丞と宝は寿命を迎えるその時まで生きることになる。
もちろん、宝の両親とは違う種族となり、今すぐではなくとも彼の家族や知人とは永遠の別れがやって来るだろう。
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