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初恋 11
カナはクスクス笑ってた。
カナ、それが少女の名前だった。
カナは大好きなユウタにたくさんキスしてもらって、中にも出してもらって満足だった。
ピルは飲んでる。
それもユウタが手に入れてくれる。
みんなで騒いだ。
歩道で踊って動画を撮った。
セイヤがバクテンとかまでして、楽しかった。
セイヤは最終的に飲みすぎて吐いた。
それも動画に撮ってみんなで笑った。
甘い咳止め薬が元気をくれる。
これがこんなにイイなんて知らなかった。
ユウタは今はセイヤの相手をしてる。
セイヤの尻を犯してる。
セイヤ相手にはコンドームを使う。
ケツだからと言ってるけど、そこはカナのが好きだからだとカナは確信してる。
セイヤは14歳で綺麗な男の子なので、残念ながらカナより売れる。
若ければ若い方がこの街では価値があるし、綺麗な女の子みたいな男の子なら、女しかダメな連中でも、1度は試してみたいとおもうからだ。
セイヤは化粧して、女装もする。
カナより可愛いかは疑問だけど、可愛いのは可愛いし、綺麗。
男の娘としても売っている。
ユウタが相手をしてやってるのは、まあ、確かにセイヤが一番稼いでかいるからってのはある。
セイヤはお金が欲しいから生でまでさせてるのだ。
カナはそんなことはしない。
そこまでバカじゃない。
とにかくセイヤは売れている。
発育が悪いから子供みたいで、女の子みたいで、でも男の子で。そこに興奮するキモイのが沢山いるのだ。
でも、今は化粧もせず、男の子のままでユウタに四つん這いになって犯されていた。
セイヤはユウタに抱かれると、みっともないくらいに喘ぎまくるのだ。
普段は感じてるフリしてるくせに。
セイヤくらいの便所だと、勃起も射精も中イキも自在なのだと自分で言ってた。
でも。
ユウタとする時は別。
セイヤはユウタが好きで堪らないからだ。
便所のくせに、とカナは鼻で笑う。
でも、男っていいなってカナはおもう。
女の子より気持ちのいいとこ多そう、って。
今でも穴で感じながら、前からボタボタと精液を垂れ流しながらセイヤは喘いでいた。
ガリガリの身体は、発育不良で、そこがたまらなく変態達にうけるのだ。
「気持ちイイ・・・好きぃ・・・好きぃユウタぁ!!!」
セイヤがさけぶのがむかつく。
でも仕方ない。
セイヤは今日も、沢山お金を稼いできたのだ。
キモイオッサン達のケツまで舐めて。
中出しささせて、なんなら複数に犯されて。
カナはそんなのしない。
寝ころんでるだけ。
制服に着替えてやるとそれだけでもキモイバカは喜ぶ。
ユウタはキモくはあっても凶暴なのは絶対に連れてこない。
ユウタはカナを大事にしてるから。
セイヤには変態を連れてくるというより、セイヤを買いたいのは筋金いりのキモイ変態の中の変態なのだ。
セイヤは言われるがままに何でもする。
ユウタは断ってもいいと言ってくれる。
だけど、セイヤはユウタに抱いてもらうために、沢山稼ぐために何でもするのだ。
稼いでなきゃセイヤなんか、ユウタが相手にするはずかない。
セイヤは九九も言えないバカなのだ。
出来るのはちんぽしゃぶるくらい。
カナはセイヤをバカにしていた。
ユウタは四つん這いからうつ伏せに寝かせ、深く尻を犯していく。
大好きなポップスターに似たユウタの綺麗な筋肉のある背中や引き締まった尻を惚れ惚れとカナは見つめる。
それははげしく、セイヤの小さな痩せた尻にぶつけられていく。
「気持ちイイ・・・好きぃ、好きぃユウタぁ・・・」
すすり泣きながらセイヤが叫ぶ。
「オレも気持ちいいよ。可愛いなセイヤ」
優しいユウタがセイヤのキモイ必死さを宥めるように言った。
ユウタは優しいから。
セイヤみたいな男の下で喘ぐ以外なにもできないのにも優しいから。
カナは学校に行ってた時は成績優秀だった。
今 一緒にいる子達と自分は違うと分かってた。
この通りでさわいでいる中で、分かっているのは自分と、そう、ユウタだけ。
ユウタは有名進学校の生徒だったらしい。
それはウソじゃないと思う。
ユウタは賢い。
カナはいずれ、そう、もう少しあそんだら、ここを去るつもりだった。
ユウタだって稼ぐだけ稼いだら、ここを離れるはず。
それが分かっているはず。
セイヤはバカだから、ずっとこれが続くとおもってる。
でも、セイヤは来年には今ほどの価値はない。
可愛いまだ幼い男の子ではなくなって、男でも女でもないモノを欲しがる連中は見向きもしなくなる。
カナよりも、価値が落ちるスピードはセイヤは速いだろう。
今だけ。
それが分かってないのはセイヤだけ。
でも気持ち良さそうだった。
寝バックでユウタがセイヤの奥をえぐった。
「ああっ、いいっ、好きぃ好きぃ、ユウタ、大好きぃ」
尻から太ももまで痙攣させながらセイヤが喚く。
両手がシーツを握り締めてて、爪先が丸まってるのがエロい。
シーツに腰を擦り付けられ、性器でも感じてるのだろう。
好き好きユウタに言ってるのが気に入らないけど、気持ち良さそうではあった。
そんなに尻いいの?
そう思ってしまう。
カナは尻は使わせない。
ユウタがどうしても、というならいいけど。
はげしく突いて、ユウタはセイヤをイかせた、というより、セイヤはずっとイっていた。
まだ13歳だったセイヤを仕込んだのはユウタだ。
初めて抱かれた日から、セイヤはユウタのためなら何でもするのだ。
バカで。
ホントバカで。
見てる分にはいいけど、喋ったら3秒で嫌になるバカ。
それを本人が、分かっているからこそ、ユウタのためになら何でもするのだ
ユウタがセイヤの中から引き抜いた。
コンドームをとって縛る。
そんな姿でもかっこいいってユウタだけ、とカナは思う。
セイヤが泣いてユウタに抱きついてきた。
ユウタは笑って抱きしめる。
「好き。ユウタだけ。好き」
これしか言えないバカだから。
だが、一番稼いでるから。
仕方ない。
カナはセイヤみたいに何でもする気にはなれないのだ。
でもだからこそ、カナはセイヤの次に売れていた。
カナはバカじゃないから。
変態のクズどもにだってそれはわかるのだ。
カナは自分に乗っかる屑どももバカにしていた。
バカじゃないのは。
ユウタだけ。
「セイヤはいい子だね」
ユウタは優しい声で、しがみついてくるセイヤを抱きしめる。
これでまた、明日から。
セイヤは変態達の相手に、しゃぶって舐めて、腰をふるのだ。
ばぁか。
カナはそう思っていた。
セイヤにキスしてるユウタと目が合う。
セイヤは目だけでカナに笑った。
だから
やはり。
そうなのだ。
カナとユウタだけが。
分かっているのだと。
それが勘違いだと気付いたのはそこから数日後の出来事からだった。
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