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初恋 13

「ユウタ、一緒に暮らそう?」 セイヤが言っていた。 ユウタのを舐めながら。 ネオンの光に顔を色とりどりに染めながら。 それをカナはこっそり見ていた。 カナはセイヤがキライだけど、ユウタとしているのを見るのは好きなのだ。 エロくて気持ち良さそうで。 一生懸命しごき舐めて、流石に稼ぐだけのことはある、スゴい手つきだ。 バカだかセイヤはテクはある。 フェラはマジで上手いとユウタも言ってた。 「オレもっと稼ぐし。ゲイビでないかって言われてんだ。そしたらもっと稼げる。ユウタ2人で暮らそう?」 セイヤはバカだ。 未成年をだすようなトコがマトモなわけないし、セイヤの価値は来年になったらもっと落ちるのだ。 綺麗なだけの男なんていくらでもいる。 大体、なんでユウタがセイヤを選ぶと思うのか。 ユウタは沢山の仲間を引き連れて、楽しく遊んでいるだけなのだ。 もう少ししたら、ユウタは元いた場所にもどる。 1、2年は遅れたとしても、ユウタもカナがと同じで大検でも受けて大学に入る。 そして、ここの街であったことなど忘れて生きていく。 カナには確信があった。 ここに来てる子達は。 大人になっても大したことは出来ないで、底辺を這いずるだろうけど、ユウタとカナは違うのだ。 咳止め薬の甘さやそれがくれる気持ちの良さも。 お酒の楽しさも。 バカ騒ぎの夜も。 全てじゃない。 単なる寄り道。 お前みたいなゴミとは違う。 そう、セイヤに言いたかった。 ユウタは笑ってセイヤに屋上のフェンスに手をつくように言った。 そして、そうしたセイヤを背後から犯し始めた。 もちろん、コンドームをして、だ。 慣らさなくても、変態を相手にしてきたばかりのセイヤのそこは容易くユウタを、受け入れる。 挿れられただけで、セイヤの前から吹き出させる。 セイヤはユウタが欲しくてたまらないから。 「ユウタ・・・いいっ、ユウタ・・・」 その声は夢見るようだ。 「スゴいね、中うねってる」 ユウタの声が掠れてやらしい。 まだうごいてないのに、セイヤの尻や太ももが痙攣するのはエロかった。 ああっ ああっ 女の子みたいに高い声で泣く。 崩れそうになって、腕で必死で支えてるのが、またエロい。 そして、容赦なくユウタは動き始めるのだ。 「ここ好きだよね」 執拗に突かれて、セイヤの腕だけでフェンスからぶら下がってあるような上半身が波打つ。 ああっ ダメぇ!!! 泣いてまたセイヤは前から飛ばす。 これだけ出るのはさすがだ、 「一緒に、一緒に・・・暮らそう」 それでも、まだセイヤは言っていた。 ユウタは笑うだけだ。 当たり前だ。 お前なんかと、暮らすわけがない。 「オレ知ってる・・・みんなどうなったのか・・・」 セイヤは言った。 抉られて、ブルブル脚をふるわせて感じながら。 「オレ知ってるんだ!!」 セイヤの叫びにユウタが止まった。 何? なになの? エロさを楽しんでいたカナも目を見張る。 ユウタの顔は。 見たことがなかったものだったから。 いつもユウタは優しい笑顔を浮かべていた。 それがまるで剥がされたようだった、 ネオンが、落ちてきてユウタを照らした。 唇が吊り上がり、歯を剥いた。 目が光る。 唸り声がきこえるよう。 そこにいたのは。 ユウタではない違うなにかのようだった。 獣だ。 人の顔をした。 でも、セイヤにはみえてない。 だから、尻を揺すって、動かないユウタのペニスを絞り味わいながら、喚いた。 「みんな、売ったんだろ?売り飛ばしたんだよね」 セイヤは言い募る。 ユウタの顔が変わっていくのに気づかないで。 バカだから。 黙っていた方がいいことも、あるのに。 ここで。 カナは逃げるべきだったんだろう。 いや、結果は変わらなかったのだから。 一緒なのか。 「アイツらに・・・渡してんだろ・・・オレをそうしないのは、オレを愛してるからだよね」 いやらしく腰をゆらしながら、自身たっぷりにセイヤは言う。 怒った獣の顔には気付かないで。いやらしいダンスを後から貫かれるながら、ユウタは踊っていた。 「可愛いなセイヤ」 低い声。 それは。 ユウタのモノとは思えなかった。 「ヒギィ」 セイヤが鳴いた。。 後ろから首をしめながら、ユウタが腰をぶつけはじめたからだ。 激しく貪るように突かれて、たまにゆっくり回される。 えろ過ぎる動きに、首を強く閉める動きがはいる。 もう、セイヤはフェンスにぶら下がっていない。 必死で喉を締めるユウタの手を離そうともがく。 だが確かに脳に快楽が伝えられているようで、そんな時にでもセイヤのペニスは吹き出させていた。 ビクンビクンと身体を痙攣させていたのは間違いなく、イってる動きだった。 「お前を売り飛ばさなかったのは。まだ稼げたからだよ、それ以外の意味なんかあるか。このバカ」 ユウタは。 やはり、カナと同じ気持ちだった、けど。 それをもう、嬉しいとは思えなかった。 何度も何度も痙攣して、セイヤは動かなくなった。 これはイったのではないとカナにもわかった。 死んだのだと。 その身体に獣の笑顔で、ユウタが射精していた。 気持ち良く良さそうに。 カナは震えた。 違う。 違う。 ユウタは。 カナとも違う。 逃げようとした。 その時、震えすぎて、あしがもつれて。 思わず、足音が響いてしまって。 「カナ?」 ユウタの声と、ユウタの目。 カナは悟った。 見つかった。 見つかった。 次は自分だ。 「逃げられないよ、カナ」 逃げる背中に声がした。 その声はいつもの優しい声で。 カナはそれでも逃げたのだった。

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