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悪魔 16
軽々と両脚を掴まれて、押し広げられた
男ななんの躊躇もなく、俺の尻に顔を埋め、その穴を舐めはじめた。
たまに尻を齧り、脚の付け根を吸い、噛み、また穴を舐める。
襞をのばすような丹念さに、俺は声を上げてしまう。
舌をねじ込まれ、中まで舐められた。
熱くて長くてデカい舌でそこを執拗につつかれた。
ひぎぃ
くおっっ
全く色気のない声が出てるのに、男はよろこんでいる。
唇を吊り上がり、目が燃え上がり、真っ赤な口の中が見える。
獲物の悲鳴を喜んでいるかのよう。
「ダメだぁつっっ」
俺は太ももから痙攣してしまう。
後だけで射精させられると、下半身全体が溶けるみたいになるのだ。
勢いのないダラダラ出る射精は。
身体がくてんとのびてしてしまうほど気持ちいい。
「可愛い。たまんねぇ、可愛い」
今度は指を挿れられた。
この男は無理やり俺にねじ込んだりはしないのだ。
準備に死ぬほど時間をかける。
どんなに泣いてお願いしても、穴がトロトロになるまでは挿れて貰えないのた。
俺を思っての事だとはおもうが、それだけじゃない気もしてる
「もう、指は良いからぁ・・・」
俺はそれでも、今日もせがむ。
「ダメだ。ケガさせちゃいけねぇ」
男の声は甘くて優しいだけか?
なんか笑ってないか?
もどかしいくらいにゆっくり指でいじめられる。
ふぎぃっ
喉が、鳴ってまた脚から痙攣してしまう。
「もう出ないっ!!!」
泣いて男に訴える。
泣いてる涙を指で拭われ、舌で舐められる。
「出さないようにしてイこうな。穴の中だけでイケば出なくても大丈夫だ」
そう囁かれる。
低いバリトンに耳を犯され震える。
あてがわれて自分から腰を振って欲しがる。
「可愛い・・・こんな可愛いなんて。たまんねぇ。可愛い。食っちまいたい」
腰の動きを楽しむように止まったまま、男が言うもんだから、俺はキレた。
「早く!!欲しい!!欲しいんだ!!デカいのほしい!!!」
泣き叫ぶ。
焦らされすぎて限界なのだ。
泣いて男の性器をつかんで自分の穴に、押し当てて、ケツを振ってたら、男が呻いた。
「殺されても文句ねぇだろ、お前」
そして、思い切り突きあげられた。
ぐあっっ
ぐうっっつ
俺はわめく。
デカくて熱いので脳天までつらぬかれ、押し広げられるのは最高だったからだ。
「可愛い!!」
叫ばれた。
思い切り腰をぶつけられ、一気に奥まで貫かれるのは肌が泡立ち、目を見開き、大声で、叫ぶしかない感覚だった。
慣れてなかったころなら激痛か、拷問としか思わなかっただろう。
最初の頃はここまでは男もしなかったのだ。
元々。
男が俺を欲しがるのはセックスのためじゃない。
俺を逃がさないためにセックスをしているのだ。
俺が本当に嫌なら、コイツは俺に指一本触れない。
セックス以上のものが欲しい。
それが何なのかもこの男自身わかってないけれど。
でも、最近は。
男も本当に俺を欲しがるようになった。
この激しさも、その1つ。
俺のためだけじゃないセックスなのだ。
俺はそれはうれしい。
俺だって。
男がしたいようにはしてやりたいのだ。
ただし、俺が死なない程度にな。
「死ぬあぁぁぁぉ!!!」
「死んじゃううひいいいい!!」
俺は喚いた。
本気で、みっともなく。
激しく腹の奥まで貫かれ、ねじ込まれたからだ。
「殺さねぇ。殺すわけがねぇ。おまえが可愛いだけだ!!」
男が奥をぶち抜いてそこを執拗に責めてくる。
慣れない時は気絶してしまったそこを苛めれると、俺の身体は完全に力がぬけて、痙攣するだけになる。
痛みに似た快楽だ。
痛みを感じた時の、他のなにもかもが吹き飛ぶ感覚と、身体全体がヤバいというあの感覚が、快楽になってやってくる。
「死んじゃ、ひぃぃあああ!!!」
「うがぁぁぁぁ!!!」
俺はは涎をたれながし、白目を向きながらさけぶ。
酷い顔だろうに。
しかし、何故だか俺を愛してしまったこの男は、その顔にすら興奮するのだ。
食い入るようにその顔を見つめて男は堪能する。
涙を舐められた味わわれる。
嬉し気に笑う顔は、獲物を食い尽くす悪鬼のようだ。
「死なせねぇ・・・死ぬ時は俺が一緒だ!!」
男は俺の1番奥で放った。
その熱さにまた俺は痙攣した。
「気持ぢいいっ!!!!」
俺が喚く。
男は俺の身体を逃がさないように押さえつけ、だしながらもまだ動く。
「俺のでこの中をいっぱいにする」
赤く光る炎のような目が俺を見つめてそう言う。
「いいぞ」
そう言ってしまう自分がわからない。
もう脳みそが溶けたゼリーみたいになってるからなのか。
でも自分からキスした。
その舌を噛んでやった。
「愛してる」
男がボソリと言う不器用な響きにわらってやった。
可愛いと思った。
唸り声と、興奮した息遣い。
また。男が愛を貪りはじめた。
食わせてやるしかない。
この男には。
他になにも欲しくないのだ。
可愛いすぎるじゃないか・・・
「うがっ!!ぐうっっつ!!ぐあぁぁあっ!!!」
俺は汚い声で叫び続けた。
喰われながら。
喰われるのは。
それでも。
愛しかった。
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