63 / 118
トラップ 15
「奥までオレの形になってる」
男は嬉しそうに一番奥で腰を揺らした。
グチュ
グチュ
なんかわかんないけど、腹の一番奥、そのさらに奥をおしあけられる感覚が俺の脳を焼いた
「ぐぉぁあぁあぁあぁぁあぁ!!!」
俺は喚いた。
散々舐められ、指で解され、
ゆるして、挿れてくれ、お願いもう挿れてくれ
と泣いて懇願するまでされたあとからは、ずっと突っ込まれたままだ。
もうなんど中で出されたのかわかんない。
男は1度も抜いてない。
.
俺は。
もう、ずっとイったままなのだ
穴のすぐ近くにあるとこを丹念に潰されて、出なくなるまで射精させられた。
もちろん「イけよ」と囁かれながらだ。
奥までをねちっこくスライドされて、痙攣しながら出さないままでイキ続け、奥をトントン突かれて悶絶し、今はさらに奥を開かれている。
ここに入られると、なんかもう、死ぬのかなと思う。
脳に焼きごてをあてられて。
ずっと脳を焼かれている、これが快楽だとわかった瞬間さらに耐えられなくなるほど、叫んでしまう。
「あがっ、ひぐうっ!!!!」
デカいくて熱いのが執拗にそこで出し入れされる。
焼かれるみたいな、焼けた鉄棒を押し付けられたみたいなあの苦痛が快楽になったみたいな。
そんな感じだ。
穴の近くのいいとこが、電気流されてビクンビクンするのの気持ちいいバージョン。
深くスライドされるのが、波に攫われる溺れるのの気持ちいい感覚バージョン。
奥でトントンされるのが、重い質量で殴られるみたいなのの気持ちいいバージョン。
奥を開かれるのは脳を焼かれて即死するのの気持ちいい。バージョン。
ぜんぶ我慢出来ないという意味では。
苦痛と快楽は似てる。
「オレをこんなに欲しがって・・・締めて、痙攣して、たまんねぇ。オレのが大好きだろ?こんなとこでこんなことできるのちんぽはそうはねぇよ」
男は奥で入れたり出したりすることを止めない。
「ぐひぃいぃ、あがっ、ひぐうっ!!!!」
俺はカクンカクン震えているだけだ。
「可愛いぜ。ホント」
男は一番奥にゆっくりとまた放った。
熱いのが。
また腹に。
それにまたオレは痙攣する。
「無理ぃ・・・無理ぃ・・・」
俺はとうとうないてしまう。
ぐちゃぐちゃの鼻水まで垂れ流して。
涎もずっと出てる。
「良すぎたか?悪ぃ」
男は慌てたように言い、やっと性器を抜いてくれた。
抜かれる感覚でまたイって。
たっぷり出された、ドロドロと精液が流れ出す感覚てまたイった。
頬を撫でられて、またイって。
腹を撫でられてまたイった。
「無理ぃ・・・」
俺は流石に泣いた。
気絶さえさせて貰えなかったのだ。
頭ん中がぐちゃぐちゃで、身体が震えてて、わけがわかんなくて、泣いてしまう。
「やりすぎた。すまねぇ。可愛かったんだ。怖かったか」
男が抱きしめてきて、またそれに感じてイってしまう。
「うあっ!!!ふうっ!!ぐひぃ・・・ああっ!!」
喘ぎ続けてて。
男がなだめるようなキスをくれて。
でも、ダメで。
男は苦笑して。
また俺の中に突っ込んできた
「無理ぃ!!!無理ぃ!!!」
俺は泣きわめいた。
でも身体は欲しがって締め付けている。
もう、なんかわけがわかんない。
「気絶させる。大丈夫だから」
男の声は優しくて。
でも強く突かれて。
ちゃんと今度は意識を飛ばしてくれて。
俺はやっと快楽から解放されたのだった。
「愛してる。絶対に離れねぇ」
深いバリトンが聞こえた。
離れないでくれ。
俺は思った。
これは。
俺の。
可愛い男だ。
可愛い。
俺の。
俺は喜んで意識を手放した。
俺はまだまだで。
男の本気に付き合えるはずがなかったのだと思い知らされて。
それでも
男に求められるのは。
うれしかった。
ともだちにシェアしよう!