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祭り 1

ドクターは楽しんでいた。 思い切り抉る。 まだそこまで慣れてない穴はそれはそれで良かった。 キツくて。 わかってないからこそ、些細な刺激でさえ敏感で。 キュンキュン締まる。 何より、嫌悪と快楽と羞恥に悶え苦しむその身体を貫く楽しみはなかなか替えがたい。 「気持ちいいだろ?」 ドクターはえぐりながら話しかける。 「ああっ・・・ヤバい・・・嫌だぁ・・・」 事の他可愛い声を出す。 その厳つい顔や身体からは想像つかない声だ。 乳首をピンと立てて、性器を勃起させ、女のように脚を広げて穴を犯され喘いでる。 そんな自分の姿をこの男は受け入れられないくせに、浅ましい程感じているのだ。 タトゥーの入ったドクターよりも逞しい身体が、ドクターの身体の下で、ビクンビクン感じて震えていた。 金髪男。 ユウタを騙すために利用した、このゲイ嫌いの男とするのをドクターはすっかり気にいっていた。 電話1本ですぐに来る。 自分を犯してくれるのがドクターしかいないから。 散々ゲイ嫌いを公言して、ゲイに嫌がらせをしてきたこの男が、ゲイを嫌うそんな連中とつるんできて、今もつるんでいるこの男が、今更男に犯されたいと願うことさえできないのだ。 「ほら、言ってみろよ」 ドクターは執拗に突き上げながらささやく。 「ごめんなさい・・・ごめん・・ああっ・・ダメぇ」 金髪男は顔を歪めて泣き叫ぶ。 脚やしりが震えて、中が痙攣しているのがわかる。 「許して・・・ごめんな・・さい・・」 涎と涙を流しながら叫ぶ。 「そんな言葉じゃないだろ?教えたね」 ドクターは囁いた。 腹を撫で、ゆっくりと穴の中のそこを擦り上げる。 奥の手前のここを擦られると男は鳥肌を立てて狂うのを知っているからだ。 「グアッ・・・ふぐぅ・・・ひぃんひい!!!」 男は泣き喚いた。 射精しながら。 背中をそりかえさせ、つま先立ちになり、腰を振りながら。 喜悦に脳が焼かれ、男のなけなしの理性とプライドが焼け落ちる。 それを確かめてからドクターは動きを止めた。 男は泣いた。 欲しくて欲しくてたまらなくなっているから。 そのためならなんでもするから。 「オレを女みたいに犯してくだ・・・さい、オレ・・はいやらしい・・・メスです・・メス穴にして下さい・・・」 だから、自分から服従の言葉を口にする。 絶対になりたくなかった惨めな姿になりさがる。 「お前はずっとメス豚になりたかったんだよ、本当は」 ドクターが囁いた。 その言葉に顔を歪めて金髪男は泣いた。 それが本当だったから。 何故そこまで男とセックスする男達を憎んだのか。 男に買われて、犯せれるような連中をころしたいと思ったのか。 ユウタ達にこそ手を出さなかったが、金髪男はゲイを見つけては仲間達とリンチしてきた。 それは。 その憎しみは。 実は羨望だったのだ。 そうされたかったのは自分だったからだ。 でもまだ認められなくて金髪男は顔をくしゃくしゃにして泣く。 男に抱かれるのが好きだと、今では否定できないけれど。 この金髪男は自分がドクターとセックスをするようになったのはカウントCDのせいだと思いこんでいる。 ドクターの催眠で記憶を操作されて、カウントCDを消す前にドクターに犯されたことを忘れているのだ。 いや、ドクターに言わせたら、催眠は本人の望むことしかさせられない 、だからこの男は忘れたいのだ。 ドクターに夜道で襲われ、連れ込まれ、本当は男に抱かれたかったのだと教えこまれた夜を。 最後には自分から欲しがったあの夜を。 麻薬のようなCDのせいで、男に抱かれたい自分が目覚めたのだと思いこみたいのだ。 カウントCDのせいで、こんな惨めな自分になったと思えるから、男は安心して犯されるのを喜ぶ。 それを認められなくて、泣きはしても、結局のところドクターの言われるがままに従っているのは、金髪男の意志なのだ。 「オレのメス穴を犯して下さい・・・!!」 泣きながら懇願しながら、でも、尻はいやらしく自分から動いている。 そう言いながら、これは自分の意志じゃないと言い訳している。 悔しくて泣いて、でも欲しがっていて、認められなくて泣いて、犯されることを喜んでいた。 「嘘つきは可愛いねぇ。ずっと罵られながら男に犯されたがっていたんだよねぇ」 ドクターは舌なめずりした。 こういうのがドクターは好きなのだ。 惨めに犯されるのが大好きなのだとこの男にとことん教えてやるつもりだ。 ゲイをリンチしてきたような男が、それを受け入れられないからこそ、ドクターにはそれが楽しい。 「ユウタのを咥えるんだ」 ドクターは命令した。 その命令に快感ではない反応で金髪男は震えた。 ドクターは性器をその穴から抜いて、男に四つん這いになるようにも言った。 ユウタは笑いながらずっとドクターが金髪男を犯すのを見ていたが、ドクターの言葉にさらに楽しそうに笑った。 金髪男はユウタが嫌いだった。 バカにすることを隠してこなかった。 上からの命令でユウタのガードをしてきてはいたけれど、軽蔑を隠すことはなかった。 男と寝るような変態、そうユウタを侮蔑してきたのに。 ユウタは男の目の前にゆるくたちあがった性器を突き出した。 ドクターが男の尻を背後から掴んでゆっくりと犯してはじめた。 男は泣いて喘ぐ。 熱くて甘くて屈辱であるそれが好きすぎて。 「咥えろ」 ドクターが命令する。 ユウタが楽しそうに性器で男の頬を叩いて笑うから、男の正気が戻る。 ユウタが嫌いなのは変わらない。 このガキは信用ならない、いけ好かないと思っている。 葉を食いしばる。 嫌だと思う。 「早くして」 でも、後ろから貫かれているそれを揺すられたなら、命令されたなら、そんな気持ちが溶けてしまう。 男に犯されながら、咥えさせられたい。 それは金髪男の中の隠された願望だったからだ。 「ほら、早く」 ドクターが甘く揺すった。 奥を突かれて甘く融ける。 腹の奥まで欲しかったから、女のように喘いだ。 その口にユウタにねじ込まれても、抵抗しなかった。 むしろ、喜んでしまった。 尻を犯され、喉を犯され、深く深く自分の中を支配されたかった。 喉奥で喜んで叫び、突かれる尻をみだらに振った。 でも、泣いた。 ユウタがあざ笑うことに。 でも、あざ笑らわれ、犯されることに興奮してもいた。 「とんだドMだな、お前」 ドクターの蔑む言葉に、何より感じた。 仲間にはみせられない。 隠しきっていた欲望。 罵られ犯される存在になりたかった。 でも、まだそれを認めきれない自分が涙を流す。 「最高」 ユウタは楽しくてたまらないかの様だった。 ユウタはもう飽きていた。 自分のためになんでもくれる子供達に飽きていた。 裏切っても、それでも自分を愛する子供達がもうつまらなかった。 ユウタが欲しかったのは、ユウタの軽蔑に涙を流し苦しむ、この男のような憎しみや苦しみや絶望だった。 「オレに犯されて気持ち良かったね」 そう言いながら、ユウタは金髪男の頭を押さえつけなかまら喉奥を犯した。 うがっ ぐひっ 苦しげな声が塞がれた喉からもれる。 くるしみ、それでも金髪はイっていた。 喉を犯され、尻を犯されて。 ドクターもユウタも男の中に放った。 金髪男はさらに痙攣し、意識を失った。 窒息したのかしれない。 でもユウタもドクター も金髪男にはもう構わなかった。 金髪男から性器を引き抜くと、こんどはユウタとドクターは互の身体に手を伸ばし始める。 ユウタとドクターは金髪男を踏みにじった後にするセックスがすっかり気にいっていたのだ。 「何人くれる?子供たちを」 ドクターはユウタの舌をたっぷり味わってから言った。 ドクターは子供たちを使ったテロを企てていた。 ユウタには危険なことで有名な宗教団体の名前を出していた。 そこからの依頼なのだと。 それをユウタが信じたかどうか。 でも、ユウタは子供たちを集めて、カウントCDで骨抜きにして、テロ行為を行わせるという考えは気に入っていた。 泣きながらわるいことだとわかっていてテロ行為をする子供たちというのがたまらなく気に入ったのだ。 自分のためなら喜んで死ぬような子供たちではつまらない。 嫌がりながら、でも、沢山の罪のない人を殺す、そういうのが見たかったのだ。 今いる子供たちほど仕込む必要もないのが気に入った。 「何人必要?」 ユウタは聞く。 ただ集めるだけなら数日で充分。 「10人」 座ったまま、ユウタを膝に乗せて向いあわせになってつらぬきながら、ドクターがいう。 ユウタの中は熱くて、ドクターは舌なめずりをする。 1つの穴を楽しんだすぐあとに、また違う穴を使うのはドクターの好きなことの1つだ。 二、三人並べて楽しみもする。 慣れてない穴で悶え鳴かせるのも楽しかったが、快楽をよく知ってるこの淫らさもまた楽しい。 簡単じゃないからこその楽しみ方もある。 ユウタもドクターのモノを締め付け楽しみ始める。 「祭りがあるんだろ?」 ドクターはユウタを下からゆすりあげながら聞く。 ユウタは少し嫌そうな顔をしたが、頷く。 あの気に入らない正義漢が何か始めた。 あの正義漢が、ドクターの駒だと分かっているから、放っているが、子供たちに妙な影響力がある、無視はしてない。 「祭りを利用しよう。祭りの日にテロをする。この街で沢山の人が死ぬ」 ドクターは囁きながら、ユウタの穴を味わう。 慣れてて、熱くて、淫らな穴だ。 食いついてくる。 喰われそうでたまらない。 ユウタもドクターの的確な突き上げに。吐息を洩らす。 いやらしくて気持ちいいだけのそれがいい。 妙な甘さは必要ない。 「沢山死ぬ、沢山殺す」 その言葉を口にしただけで、ユウタはイケた。 街は沢山の血をながし、死にたくない死にたくないと泣き叫ぶ人間と、 自分達がしでかしたことに泣く子供たちが見えて。 締め付けながら、絞込みとるように穴がドクターの性器を貪っていた。 「そんなことで、こんなに感じるのかよ・・・」 ドクターも呻き声を上げる。 沢山の死にイったのがわかったのだ。 だが、それもドクターは楽しんだ。 ユウタは猛毒だが、たまらなく美味い。 こんな穴も、食ってこその詐欺師だからだ。 人が不幸になるこに感じる身体を本気でむさぼりだした。 ユウタは、街が死の街になることを考えて、何度も何度もイったのだった。 祭り。 祭り、 沢山の死。 子供たちの絶望。 それがユウタの欲望だった。

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