44 / 78
第44話《おまけ+》フライトモード完了(月輪と太陽⑰)
操縦桿を握る手に、手が…………
「ちがう……」
「おや。輝夜様、顔が真っ赤ですが、どうかなさいましたか」
「お前の握っている、それ……」
それは……
「あっ」
ムギュムギュ
「キャ」
「通りで操縦桿にしては柔らかいと思いました」
ムギュムギュ
「はふぅ」
「触り心地はいいですね」
ムギュムギュ
「アァン」
「けれど。竿は竿でも、竿ちがいです」
ムギュムギュ
「ウヒン」
「硬くしたら、操縦できるかな?」
ムギュムギュ
「アヒ」
「あぁ、失敬。こちらは玉でした。……こっちを……モミモミ」
ムギュムギュ
「フヒー」
「おやおや硬くなってきました。気持ちいいですか。……フフ、反り返りましたね」
ムギュムギュ
「ヒンフー」
「飛べ!意識の彼方へ」
ムギュウゥゥ~ン♥️
「ハヒイィィィー!!」
「輝夜様フライトモード完了。エナジーリフレイン・クリア、白濁セット」
「飛ぶかァーッ!!」
「惜しい」
「惜しくない」
「可愛い竿で《ジェネラル》操縦は無理でした」
「無理に決まっとるわ!」
俺のナニは操縦桿ではない。
「否定しないんですね」
「えっ」
……なんだ?
帝国宰相の無邪気で悪意を腹の底に満ち満ちた満面の微笑みは……
「『可愛いサイズ』は認めるという事でよろしいですね。否定しなかったでしょ?」
「ナァァァァーッ!!」
プシュウ~~
………………やってしまった。
思わず出てしまった鉄拳が帝国宰相の脳天を割ってしまった。
頭から湯気が出ている……
「お前が悪い」
俺の股間は、可愛い操縦桿ではない。
勇ましく猛る操縦桿だ。
これは正義の鉄槌だ。
「頭から湯気出して永遠に眠れ」
この……
「ドエロ宰相」
君の雄姿を忘れない。
(ん?)
なんだ、気を失っているのにまだ俺の股間にそびえる操縦桿を握っている。
プシュ
「ミニプシューだ」
〔おしまい〕
本編はまだまだつづくよ♪
ともだちにシェアしよう!