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第4話

「……それってそういうお誘いって事……?」 ぼくがいやらしい事を考えていると、はるき先生がそう言ってキスしてくる。 「んん……ッ、んは……ぁっ……」 すごく情熱的なキスに、ぼくはドキドキしてしまった。 はるき先生って普段、はるか先生にこんなキスしてるんだ。 「そういう事ならすぐ戻ってくるから、春楓もお皿、早く片付けておいてね」 口元だけだけど笑って行ってしまうはるき先生。 先生の笑顔なのかな、あれが。 初めて見たけど、すごく優しい顔をしてた。 って、どうしよう。 お皿洗い終わってはるき先生がシャワーから戻って来たらぼく……はるき先生と……。 ぼくは変に意識してしまい、ドキドキしながらお皿を洗っていた。 はるき先生がまだ来ないので歯磨きをして洗面台を掃除していると、お風呂場の方から物音がした。 はるき先生だ。 でも、あんまり意識して見てたら変に思われちゃうよね。 そう思いつつ掃除を続けていると、こっちに近づいてくる足音が聞こえてくる。 「お待たせ、春楓」 「ひゃ……っ……!!」 背後から抱き締められ、耳を甘噛みされた。 はるか先生、耳が弱いのかな。 身体が一気に熱くなって、ぞくぞくする。 「……行こ、寝室……」 「うぅ……っ……」 あ、それだけじゃない。 はるか先生、はるき先生の声に反応しちゃうのかも。 いつもより優しくて色っぽい、甘く低い声。 すごくドキドキしてくる。 ……………………………………………… 「お先に」 「……ん、わかった。僕も後で行くから」 ぼくははるき先生に手を引かれて寝室へ向かった。 はるき先生がピアノを弾いているはると先生に声をかけると、はると先生がこう言って笑顔で応えてくる。 『後で行く』 ぼくは、この時、この言葉の意味を理解していなかった。 寝室に入るとすぐ、はるき先生と裸になってベッドで抱き合ってキスを交わす。 何度も啄まれ、舌を絡めあうキス。 時折聞こえるはるき先生の吐息でまた身体がぞくぞくしてきた。 「は……っ、はぁ……っ……」 「春楓の蕩けた顔、可愛くて大好き……」 「あぅ……ひゃぁっ……!!」 耳元で囁かれながら、耳の外側から首筋まで、はるき先生の舌が降りていく。 「触ってないのにもう勃ってるよ、春楓の可愛い乳首。どうして欲しい?」 「え……っ……」 胸元に顔を近づけて話すはるき先生。 いつもよりも優しく、でもその口から出てくる言葉はいやらしくて、ぼくはずっとドキドキさせられっぱなしだ。

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