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第22話 純斗の出した答え②

 「何で出て行くの? まだ、俺の話終わってないよ」  目をまん丸くする永人に、俺は言葉を続けた。  「正直、俺は男で、恋愛対象は女なわけで。う〜ん、なんて言ったらいいんだろう……。正直、永人の告白はビックリしたよ。だって、そんな風に思われていたなんて思ってもいなかったし、男から告白されることも今までの人生で経験したこともなかった。こんなの漫画や映画だけの世界だと思っていたから」  俯いている永人を見て静かに、ゆっくり続けた。  「でも、きょうまでの、この1週間ずっと考えていた。どうやって断ろうかと。周りの目もある。いまのSOLEILにスキャンダルはご法度。永人を傷付けないように断ることばかり、ずっと考えていた」  「呼び止めてまで、こんな話聞きたくない! かえって傷付くよ」  これ以上、何も聞きたくないと耳を塞ぐ永人を、気づけば優しく抱きしめいていた。  「やめろよ! 同情でこんなことしないで」  俺の腕の中で暴れる永人を、さらに強く抱きしめた。  「聞いて! 断ろうと思った。でも……、自分でもよくわからないんだよ」  俺の腕の中で、永人が泣いているのがわかった。 「わからないんだけど、なんだろう。永人の気持ちに応えたいと思ってる自分がいる。何が言いたいかと言うと……」  永人は、真っ赤な目で俺を見た。

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