45 / 53

第45話 クリスマスデート④

 「もう、ロマンチックな雰囲気が台無し」  ごめん、と言うと、俺を好きになってくれてありがとうってこと、と永人が俺の肩に頭を乗せた。  「俺が、告白した日の事覚えている? 受け止めてくれた時、本当に嬉しかった。純斗を好きになれて良かったって心の底で思ったんだ」  冬って人恋しくなるって本当だね、と俺に抱きついた。  「あったかい」  俺の胸に顔を埋め、暖をとっている。  「寒いんなら、車の中に入ろう?」  「やだ、もうちょっと。この寒空の下で好きな人にくっついていたい。ダメ?」  上目遣いで言われると、NOとは言いづらい。  「なぁ、永人……」  俺の問いに顔を上げた。 そのままじっと見つめていると、永人は恥ずかしさのあまり顔をそらそうとしたが、すかさず名前を呼んだ。  何、と言うだけでなかなかこっちを向かない。  今度は、下を向かせないように顎を指で持ち上げた。 永人の顔がみるみるうちに赤くなっていくのがわかる。 潤んだ瞳が、俺の理性を崩壊させる。 いつの間にか、俺は永人を本当に好きになっていた。  「キスしていい?」

ともだちにシェアしよう!