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第13話
威の部屋で威に抱き枕状態にされて眠った翌日。
碧唯は威に選んでもらった、胸に数字がプリントされた白いTシャツワンピースに下着1枚という格好に着替えると、作ってもらったサラダとフレンチトーストを食べていた。
(すっごく美味しい!!……もっと食べたいなぁ……)
「ふふっ、まだ食べたそうですね。ですが生憎、僕はこれから仕事なのでお代わりは作れなくて。申し訳ないんですが、お昼ご飯はトウヤが家にいるのでトウヤと一緒に食べて下さい。後は冷蔵庫に果物がありますので、お腹が空いたらそれを食べて下さいね」
「は……はい……」
2日目にしてお留守番。
十哉がいると聞いて少し不安は薄らいだものの、碧唯は怖かった。
「あと君に使って欲しいモノが今日宅配で届くと思いますので、それも受け取って下さいね。ですが、中は決して開けないで下さい」
「あ……あの……その時はこのまま受け取るって事……ですよね……」
首輪をつけている姿を配達員に見られるのが恥ずかしくて、出来るならその時だけ外せないのかと碧唯は思った。
「えぇ、勿論です。お風呂の時と寝る時以外は首輪を外してはいけません。分かりましたか?」
「は……はい……」
笑っていない笑顔で言うと、威は碧唯を抱き締め、頭を撫でながら額にキスをしてくる。
「帰って来たらたっぷり可愛がってあげますから、楽しみにしていて下さいね」
「は……はぁ……」
(それって……昨日みたいなコト……するってコト……だよね……)
思い出してしまった碧唯は、ドキドキしながら威の事を見てしまっていた。
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