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第16話

ゲームをしながら十哉が用意してくれたたまごサンドを昼食として食べ、その後は十哉が仕事が来たというので碧唯は十哉からタブレットを借り、リビングでのんびり過ごす事にした。 「……TEAM_tkt……」 威たちの事が気になり、インターネット検索で話していた名前を入力してみると、3人が写っている画像がたくさん出てきた。 (TEAM_tktとは、筑波嶺タケル、水無川カズキ、淵上トウヤの3名からなるクリエイターズグループである。グループ名はそれぞれの名前の頭文字から……) 自分が知っているのとは違う3人の顔を、碧唯はインターネットを通じて知った。 (みんな……すごい人たちなんだ……) 3人ともその道のプロであり、コンテストなどの受賞も多く、日本が誇る若き天才プロ集団みたいな事も書かれていた。 「ただいま……って、何見てんの?」 「あっ、あぁっ、おかえりなさい……」 そこに一機が帰ってくる。 碧唯は慌ててタブレットの電源を落としていた。 「アンタ、まさか豚のクセに昼間からHな画像見てたんじゃないでしょうね?」 「い、いえ、見てないです……」 「ふーん……まぁいいわ、来なさい」 一機は高そうなショルダーバッグを肩にかけたまま、碧唯を3階に先導する。 「タケルが帰ってくるまでに支度するわよ」 「え?どういう事ですか?」 「……アンタも働くのよ。モデルとして」 服を探している一機に尋ねると、一機はこう言って不敵な笑みを浮かべた。 「も、モデル?ボクが?」 碧唯は一機の言葉に度肝を抜かれる。 「そう、ワタシたちTEAM_tktの力を結集してアンタをグラビアモデルとして売り出すの」 「そんな、こんなボクがグラビアモデルなんて……」 「うるさいわね、豚は黙ってコレ着てなさい!!」 絶対無理だと思っている碧唯に、一機は女性物の下着とメイド服を押し付けてくる。 (え……?女の子の服……??) 白い下着を眺めていると早く身につけるよう一機からけしかけられ、おそるおそる着替える碧唯。 「さすが豚ね。デブ向けのサイズとはいえちゃんとCカップのブラジャーできるなんて」 明らかに隠れる面積の少ない下半身に対し、上半身は身体にフィットしてしまっていた。 「か、カズキさん、なんでこんな下着を……」 「威が自分のタイプの子に着せる為に買ってたのよ。あ、今までのは一度使ったら全部捨てる事にしてるから、コレは誰も着てないわよ。安心して」 「安心……」 (何も安心出来ないよ……) 感じた事のない下着の感触。 昨日のクロップドパンツより身体にくい込んでいる気がした。 「……毛がちょっと気になる。ちょっとこのままでいて」 「え……っ……」 一機は下から覗き込むように見ると、近くにある棚から円形の容器を取り出し、その中身の白いクリームを碧唯の股間まわりに塗っていく。 「ひゃ……っ……!!」 「こんなんで反応しちゃうの?随分敏感ね」 「す、すみません……」 くすくすと笑う一機。 しばらくすると、ソコに生えていた毛がはらはらと落ちていく。 「え……?」 「うん、これで大丈夫。アンタ、全体的に毛は少ないみたいだから脱毛するのがココだけで済んで良かった」 「だつ……もう……?」 「そう。もうココには2度と毛が生えて来ないの」 「そ、そんなぁ」 性器が丸見え状態になってしまい、碧唯は恥ずかしさが込み上げてきた。 「モデルやるんだし、この方がラクよ。じゃあ次、そのお腹凹ますからね」 そう言って、一機はお腹まわりを包める大きさの布のような物を碧唯に巻いていき、最後にぎゅっと締め上げるようにする。 「うぅっ……」 少しだけ息苦しいが、なんとか耐えられそうだった。 「さ、後はこの服を着て。それからメイクするから」 「は……はい……」 碧唯はただ、一機に言われるがまま行動していた。

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