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第31話

「ん……」 翌朝。 碧唯が目を覚ますと、横では威が眠っていた。 『こうして君の身体を抱いていると、とても安心できます……』 昨夜、眠る直前に威が漏らした言葉。 ここに来てまだそんなに日が経っていないのに、それまでに起こった出来事はどれも刺激的だった。 ひとりぼっちで友達も恋人もいなかった自分が、ペットではあるけれど優しくしてもらい、一緒にゲームをしたり話をしたりする存在や変態的だと思うけれど可愛がってくれる存在に出会い、こうして自分を抱きしめながら眠ってくれている。 (今日は……撮影やるんだよね……) 別の人間になれるあの瞬間。 ドキドキしたけれど、威や一機に褒められ、やりがいを感じたあの瞬間。 碧唯はその瞬間にまた出会える事が楽しみだと感じた。 「…ん………」 動いては威が起きてしまうと思い、目を閉じてまた寝ようとすると、威が甘く掠れた声を出す。 「子豚ちゃん……」 びっくりして目を開けると、そこには寝ぼけ眼の威がいた。 「お、おはようございま……んんっ……!!」 挨拶の途中で唇を塞がれ、きつく抱きしめられると、威のオスが既に堅くなっているのが分かる。 碧唯は舌を絡ませあうキスをしながら、ソレに自分のを擦り付けてしまっていた。 「あぁ、朝からそんなにいやらしい動きをするなんて、イケナイ子豚ちゃんですね」 「ご…ごめんなさい……」 無意識とはいえはしたない事をしてしまい、碧唯は恥ずかしさでいっぱいになる。 「そんなに僕と気持ち良い事をしたくなってしまった……という事ですよね……」 「ひゃぁっ……!!」 布団を捲られ、パジャマ代わりのハーフパンツを下着ごと下ろされると、勃起してしまっているオスを握られた。 威もハーフパンツを下着と一緒に脱ぐと、碧唯の上に同じように勃起したオスを重ねるように跨ってくる。 (あぁ……っ、熱くなってビクビクしてるのが伝わってきて……すごくドキドキする……っ……) 碧唯は威のを握ると、腰を動かし、オス同士が触れ合うようにしてしまっていた。 「ふふ……っ、朝からこんなに積極的な君を見られるなんて、今日はとても良い日になりそうです……」 優しく微笑んでいる威の顔が快感で歪むのが見えて、胸がキュンとしてしまう。 (ボクなんかのカラダで悦んでもらえるの……すごく嬉しいな……) 自分の存在価値など無いと思っていた碧唯にとって、そう思えた事は大きな変化だった。 (この人……ご主人様を……もっともっと悦ばせたい……) 碧唯は威に扱かれながらもそれに応え、その熱いオスに自らのを擦り付けて一緒に達していた。

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