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第49話
お仕事を無事終えた後、碧唯は威と抱き合ったまま眠ってしまっていた。
「ん………っ……」
気がついた時、カメラのシャッター音が聞こえた。
「あぁ、子豚ちゃん、そのままカメラを見ながら目を擦ってみて下さい」
「ぁ……はい……」
まだ頭がぼーっとしていたけれど、碧唯は威の言う通りにする。
「良いですね、寝起きの顔、可愛く撮れました」
それから威に言われて、碧唯はベッドの上でいくつかのポーズをとり、威に撮影されていた。
「うん、他のポーズもすごく可愛く撮れました」
「良かったぁ……」
威が撮影した画像を笑顔で碧唯に見せ、頭を撫でる。
碧唯は威からOKを貰えて安堵した。
「そろそろふたりの様子を見に行きましょうか。向こうもいつの間にか眠ってしまったみたいですし」
「は、はい……」
威に手を引かれて部屋を出る碧唯。
ドアを開けたその先では、ソファに横たわっている一機と、そのすぐ傍でノートパソコンと向かい合っている十哉がいた。
「一機はまだ起きなさそうですか?」
「うーん、うん、悪ぃ、こっち来てテンション上がって結構派手にヤリ過ぎちまった」
(わぁ……っ……)
裸にバスタオル1枚が掛けられている状態で寝ている一機。
その見えている少しだけ日焼けした肌にはいくつもの紅い痣のようなものがあった。
「トウヤ、気持ちは分かりますが、仕事もありますのでもう少し自重して下さい」
「わーってるよ。だからこうして仕事してんじゃん。てか、タケルは自重出来たんだな」
「僕は君と違いますので」
碧唯が一機を見てドキドキしていると、その横で威と十哉が笑顔で言葉を交わしている。
「とか言って、お前のコトだから計画立ててるんだろ?」
「ふふっ、ご想像にお任せします」
不敵に見える威の笑顔。
碧唯はそんな威から目が離せなかった。
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