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第55話

「そろそろ良いと思います」 「は……はい……」 指を引き抜かれると、碧唯はもどかしさと共に緊張し、顔をこわばらせてしまう。 「子豚ちゃん、怖かったら良いんですよ?僕たちはずっと一緒なんですから、君がもう大丈夫って思った時にひとつになれば……」 「こ、怖くないです!怖いんじゃなくて、ボク、ちゃんと出来るかなって不安になっちゃって……」 「君は本当に可愛いですね」 身体を移動させた威は碧唯の身体を引っ張って仰向けになるよう促す。 「僕の、僕だけの可愛いペットの子豚ちゃん。碧唯、僕は君を絶対に離しません」 「あ……」 抱きつき、頭を撫で、名前を呼んでゆっくりとキスをしてくる威。 碧唯はその瞬間、その大きな瞳から涙を溢れさせてしまった。 「た……威さん……っ、すき、大好きです……っ。ずっと、ずっとボクだけのご主人様でいてください……っ……」 「勿論ですよ、碧唯」 涙を舌で舐めとると、威はその昂りを碧唯の菊穴に充てがう。 「あぁ……っ……」 少しずつ入ってくる威のオス。 痛みに襲われながらも、碧唯は威とひとつになりたくて耐えていた。 「……子豚ちゃん、ゆっくり呼吸して下さい。そうすれば少し楽になります。すみません、先程君がもう大丈夫って思った時にひとつになればと言いましたが、僕はもうとまれない……っ……」 「は……っ、あぁ……っ、だ…大丈夫です……っ、ボク……ボクもとまってほしくないから……ぁっ……」 言われた通り呼吸した事もあるとは思うものの、見上げた先にいる威の気持ち良さそうな顔を見ていると、碧唯は幸せな気持ちになってその痛みが和らぐ気がした。 「君の中、とても狭くて熱くて心地良いです……」 「うぅ……っ、嬉しい……っ、ボクの……こんなボクのからだで悦んでもらえるなんて……っ……」 快感でその綺麗な顔を歪める威に、碧唯は涙を流しながら笑顔を見せる。 「碧唯……っ……!!」 「ひゃあああぁっ!!」 一気に奥まで貫かれると、身体が裂かれるような感じがした。 「はぁ……っ、すみませんっ、君が、君が欲しくて欲しくて堪らない……っ……」 「あぁっ、たけるさん……っ、はぁ……っ、はげしい……っ……」 脚を抱えられて激しく揺さぶられていくうちに、痛みが快感に変わっていく。 「あぁっ、変、ボクっ、痛いのに気持ち良くて……へんになっちゃう……っ……!!」 「変ではありませんよ、碧唯。僕の身体で感じてくれてすごく嬉しいです。碧唯、起き上がってこちらに来て……っ……」 「たけるさ……んん……っ……!!」 碧唯が繋がったまま身体を起こすと、威は抱き締めながらキスをしてくる。 「う……っ、んふぅ……っ……!」 舌を絡ませながら腰を動かされ、碧唯もそれに少しずつ応えていた。 「ふふ……っ、君は僕と向かい合うのが好きですね……っ……」 「はぁ……っ、だって……っ、だってあなたの顔を近くで見られて……っ、すぐに何でもしてもらえるからぁ……っ……!!」 「碧唯……っ……!」 「威さん……あぁぁっ……!!」 威の手が先端を濡らしている碧唯のオスに伸びる。 「言ったじゃないですか……っ、ご褒美、奮発しますって。さぁ、僕と一緒に気持ち良くなりましょう……っ……」 「やぁあぁぁぁっ、でちゃうっ、でちゃうよぉ……っ……!!」 前も後ろも攻められて、あまりの快感に碧唯は威に抱きつきながら気を失っていた。

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