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第57話

昨夜愛し合った部屋。 今は隣のベッドに一機と十哉がいた。 「あぁんっ、トウヤっ、もっと、もっとぉ……っ……!!」 ふたりは既にひとつになり、一機を四つん這いにさせて十哉がその腰を掴んで激しく突いている。 「ハハッ、お前メッチャノリノリじゃん。さすが変態オス犬だな、カズキは」 「あっあぁっ、イッちゃうっ、イッちゃうんっ……!!」 その美しい顔が快楽に侵食されているのを間近で見ると、碧唯は夢を見ているような気がしてならなかった。 「子豚ちゃん」 「は……はい……っ……」 「君もあんな風にされたいですか……?」 「ひゃ……っ!!」 一機の声が聞こえる中、碧唯は威に背後から胸を掴まれる。 「あっ、あぁっ、ボクは……ボクはご主人様の顔が見えないでHするのはイヤです……っ……!!」 両胸を揉まれながら耳を舐められると、声が上ずってしまった。 「ふふ……っ、目の前のカズキがあんなに悦んでいるのにそう思うなんて、君は本当に可愛いです……」 「ふぁ……あぅぅっ……」 (どうしよう……っ、カズキさんたちがいるのにボク……) 胸の愛撫を続けられながら威と熱いキスを交わすと、碧唯は恥ずかしいのに声を漏らしてしまっていた。 「子ブタくん、そんなエッチな声出すんだ。タケル、よくこの声聞いててすぐヤらなかったな」 「最初からこうだった訳ではありません。……まぁ、子豚ちゃんは最初からずっと可愛いですが……」 「や……あぁっ、ご主人様ぁ……っ……!!」 威にTシャツを捲られ、一機と十哉にその胸を露わにされると、恥ずかしさがこみ上げてくる。 「へー、子ブタくん、乳首陥没してんじゃん、かーわいいっ」 「あぁっ、見ないで、見ないでくださいっ……」 「子豚ちゃん、安心して下さい。君の可愛い乳首は僕だけのものですからトウヤたちには絶対に見せません。なので今は少し刺激が足りないかもしれませんが、我慢して下さいね」 「あぅぅぅっ……!!」 一機の腰を掴んで激しく突きながら話す十哉の視線が気になるのに、碧唯は威に陥没したままの両乳首を爪でぐりぐりと弄られると声を上げてしまっていた。 (あぁっ、これだけでも十分気持ちいいよぉ。トウヤさんに見られてるのに感じちゃうぅっ……!!) 「子ブタくん、写真撮ってる時もこれに近い顔してたよなぁ。大好きなご主人様に撮影してもらいながらヤラシイコトされてんの想像しちゃったりしてたんだ」 いつの間にか十哉がすぐ傍まで来ておて、碧唯に不敵な笑みを浮かべてみせる。 一機は胡座をかいている十哉の足元に横たわり、そのオスを嬉しそうな顔をして口に咥えていた。 「トウヤ、もう少し離れて下さい」 「いいじゃねーか。せっかく4人でいるんだしさ」 「んぁっ!!」 いきなり十哉に首筋を舐められ、碧唯は身体を震わせてしまう。 「や……やだっ、トウヤさん……やめてください……っ」 「子ブタくん、お肉たっぷりついてるけど、肌キレイだから女の子のカラダ触ってるみてーだな。触り心地、めっちゃ柔らけぇ……」 お腹の肉を摘まんでぐにぐにと揉んでくる十哉。 「タケル、ちょっと子ブタくんのおっぱい触らせてくれよ」 「嫌です。お腹を触らせてあげたんですからそれで満足して下さい。子豚ちゃんのこの可愛い胸は僕専用です」 「ご主人様……」 威の言葉は、碧唯の心を更に満たしてくれた。

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