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第58話

「あぅっ、んん……っ……!!」 十哉に並んでヤろう、と誘われ、威がそれを承諾してしまった為、碧唯はすぐ隣に一機と十哉がいる状態で威と繋がる事に、しかも碧唯が上になって自分から威に挿れる事になってしまっていた。 「ハハッ、子ブタくん、随分焦らしてるな」 「トウヤ、子豚ちゃんは今初めて自分から挿れているんです。大きな音、出さないでくれますか?」 横では同じ体位の一機が十哉に下から突き上げられながら腰を振っている。 その喘ぎ声とベッドの軋む音、そして十哉の言葉に、碧唯はひどく動揺していた。 (うぅっ、怖いよ。失敗してご主人様に嫌われたらボク……生きていけない……) 「子豚ちゃん、大丈夫です。そんな悲しそうな顔をしないで下さい。そのままゆっくり腰を落として……」 「は……はい、ご主人様……っ……!!」 涙を目元に滲ませながら、碧唯は堅くなっている威の根元を手で包み、自らの孔に充てて少しづつ受け入れていく。 威はそれを時折顔を歪ませながらも笑顔で見つめ、碧唯の手の上に自分のそれを重ねて導いてくれていた。 「ご……っ、ご主人様……ぁっ、大丈夫ですか……?ボク、重たいから痛くないですか……?」 「大丈夫ですよ、子豚ちゃん。それよりも子豚ちゃんは痛くありませんか?」 「だ…大丈夫……ですっ、ご主人様の……まだ全部はいってないのに熱くてどくどくしてて……変になっちゃいそぉです……うぅっ……!!」 「子豚ちゃん、まだ2回目のセックスなのにもうそんなに感じてしまっているんですか?イケナイ子ですね……っ……!」 「あぅっ、ごめんなさいっ、イケナイ子でごめんなさい……っ……!!」 碧唯の手から腰に移動した威の手が碧唯の腰を掴むと、ほんの少しだけ腰を浮かせて碧唯の中に入ってくる。 「はぅ……んん……ッ……!!」 腰を進めていく度に威の脈動が身体に大きく響いていく気がして、背筋がゾクゾクした。 「あぁ……子豚ちゃん、君は本当に淫らでイケナイ子です。こんなに中を震わせて、僕をぎゅうぎゅう締め付けて……」 「ひゃ……あぁっ、あぁ……ッ……!!」 あと少しで全てを収められる。 そんな時にいきなり威が起き上がり、大きく息を吐くと思い切り下から碧唯を突き上げてきた。 「んぁぁっ、ご主人様ぁっ、はげしいのだめれす……っ……!!」 「だめ……?子豚ちゃん、ご主人様にそんな口の聞き方をするなんて……お仕置きですよ……っ……」 「やぁぁぁんっ、ごめんなさいっ、許して、ゆるしてくださ……ふあぁっ……!!」 そのまま威に抱き締められながら腰を動かされ、碧唯は一機に負けず劣らずの声で喘いでしまう。 「子豚ちゃん……っ、許して欲しいのならもっと腰を動かして僕を悦ばせて……っ……」 「は……っ、はひ……っ、ご主人様……ッ……」 (ご主人様の気持ち良さそうな顔……もっともっと見たい……) 威の背中にしがみつきながら、碧唯は威を悦ばせたい一心で腰を振った。

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