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第59話
いつしか一機と十哉の事を忘れて威との情事に夢中になっていた碧唯。
「子ブタくん、完全にスイッチ入っちゃってるな」
「あまり見ないでもらえますか?子豚ちゃんのとっても可愛い姿、本当は僕だけのものにしたいので」
「お前からそんな言葉が聞けるなんて思わなかったよ、タケル」
あまりの快感に、碧唯には一機の声も、威と十哉の会話も、どこか遠くから聞こえているような感じがした。
「せっかく4人でいるんだ、一緒に楽しもうぜ。おい、オス犬、子ブタくんのコト、もっと気持ち良くさせてやれよ」
「へ……や……っ、ひゃぁぁぁっ……!!」
突然、自分のオスに一機の手が触れて、碧唯は混乱してしまう。
(ウソ……っ、カズキさんがボクの触ってる……ッ……!!)
「あっ、あぁっ、いやぁっ、ごしごししないでぇ……っ……!」
威にされるのとは違う感覚。
けれど、快感に変わりはなかった。
「子ブタくん、やめて欲しかったらおんなじコトしてこのオス犬を気絶させればイイんだよ?やってごらん」
「で……でもぉ……っ……」
碧唯は威の顔を見る。
愛するご主人様以外のオスを握るなんてしていい事だと思えなくて、威の考えを聞きたかった。
「……仕方ありません。子豚ちゃん、特別に許可しますから、トウヤの言う通りにして下さい」
「は……はい……っ」
(ご主人様……どうして?ボク、こんな事、ご主人様以外の人としたくないのに……)
胸がチクチクと痛む感じがしたが、それは一瞬の事だった。
「良い子ですよ、子豚ちゃん。ご褒美に子豚ちゃんの一番気持ち良いトコロ、たくさん突いてあげますから、早くカズキをイかせてください……っ……」
「あぁっ、ご主人様ぁっ、ボク、ちゃんと言う通りにしますから、だからちゃんと出来たらいっぱい、いっぱいしてください……っ……!!」
頭を撫でてもらい、その顔を時折快感で歪ませながらも優しく笑みを浮かべて腰を動かしながら話す威が愛しくて、碧唯は一機のオスに手を伸ばした。
(あぁ、カズキさんの、すごくぬるぬるしてる……)
「へぁっ、らめぇっ、豚にコスられるなんてぇぇっ……!!」
「ダメじゃねークセに。お前、ココめちゃくちゃ締め付けてきてるぞ?俺に突かれながら俺以外の手コキで感じるなんて、マジで変態だろ……っ……」
「んぁっあっあっ、トウヤぁっ、そんなはげし……っ、あぁンんっ……!!」
十哉の動きが一層激しくなって数分。
一機は十哉の動きが止まったのと同時に碧唯から手を離し、気を失っていた。
「子豚ちゃん、よく頑張りましたね。さぁ、ご褒美です……っ……」
「あぁんっ、ごほうび、うれしい……うれしいれすっ……!!」
威に褒められ、ご褒美をもらえた碧唯は
威と甘いキスを交わしながら、一緒に達していた。
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