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正義の味方7

 「・・・大丈夫か?」  僕はガキを抱き起こす。  僕がガキを放してやったのは、何度となくガキが意識を失った後だった。  「・・・好き放題しやがって。あんたホント・・・全部中で出すし、止めろって言っても止めないし」  ガキは毒づきながら、それでも僕の背中に腕をまわし、僕を自分の胸に抱えこんできた。   「酷いよ・・・あんた、ホント」    でも、切なげな声には甘ささえあり、僕をガキが優しく抱きしめる。    背中を優しくなでられ、首筋にキスを落とされる。  おい、何これ。  まるで、僕が抱かれたみたいじゃないか。    あの、抱き潰したの僕なんですけど。  初めて抱いた時には同じくらいの身長体格だったのに、まだまだ成長期だったらしく、今では頭半分位デカくなり、何より、背中や肩は毎日のトレーニングのせいで一回り大きくなった。  陸上選手だったから元々太かった脚の筋肉もまたさらに太くなっている。  ・・・お前は何になるつもりだ。  愛玩用として手に入れたはずなんだが・・・。  まあ、今では僕の仕事の手伝いもしているのでこれはこれでいいのかもしれないが。  僕はため息をつく。  まあ、いい。  元々僕の趣味としてはガキは細過ぎた位だから、これは全然構わないし、10代始めから自分より大きな大人を抱いていた僕に、自分より身体がデカいからソイツを抱かないというのは全くないんだが。  むしろ、身体のデカい男を組み敷くのって燃える位のノリなんだが。  でも、ガキの胸に抱き留められるのは、妙な感じがした。  悪い気分ではないけれど。  「触っていい?」  ガキがねだった。  僕を強く抱きしめたまま。  ・・・ガキには酷い1日だったのは知っている。  不本意な1日だったのは。  したくもない誘拐。   見たくもない拷問。  僕に抱かれるのは嫌じゃないのは知っているが、今日は優しくはしてやってない。  だから僕に触りたいのだ。  「・・・あんだけされて、まだしたいのか?」  僕は呆れながら言う。  もう出なくなるまでイかせてやったのに。  「あんたに触るのは別・・・」  切なげな声、震える指。  ガキが欲しがっている。  僕を。  仕方ないと思っている。  一つ位折れてやってもいい。  「・・・触るだけ。指でもなんでも挿れるのはなし」  僕はため息をつきながら言った。  「うん・・・」  ガキは頷き、ゆっくりと着たままだった僕の服を脱がせていった。  仕方ない。  僕はガキが可愛いし・・・それに僕も不本意なんだが、ガキに触られるのは・・・嫌じゃないのだ。  「好きだ」  ガキは僕の耳元で囁き、僕に優しいキスをした。  本当に優しいキスを、僕は困ったような気持ちで受け入れた。     ガキのキスは嫌いじゃない。  嫌いじゃないから困るんだ。  ガキは優しい優しい、キスをする。  「好きだ・・・」  切ない声で囁かれる。  いつの間にか広くなった胸にひきよせられ、優しく背中を撫でられながら、首筋を甘く舐められ吸われるのも、嫌いじゃないから困る。  この世界にこの僕を甘やかしながら抱きしめたいと言う存在がいることに困る。  優しく髪を撫でながら、甘やかすようなキスをされることも、胸の乳首を甘く噛まれ、優しく吸われることも、身体のあちこちに落とされるキスがとにかく優しいことも。  困る。   本当に・・・困る。  「んっ・・・はっ」  小さく声が漏れてしまうことも。  ガキが夢中で僕の胸を弄る。    慣れなくて・・・恥ずかしい。  乳首がガキの口の中で溶かされてんじゃないかと思う程、そこの感覚が甘ったるい。  ガキの目がやけにわかったような柔らかな微笑みを浮かべるのが腹立たしくて、でもくすぐったい。  僕は顔を覆った。  顔をみられないように。

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