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捕食者狩り 一刀両断 1

 彼女は彼女の身体を抱きしめた。  彼女は彼女の小ぶりの胸が好きなので、片手で抱きしめてから、もう片方の手を服の下に這わす。   手のひらに収まる小さな胸は柔らかで暖かくて、心地良かった。  彼女がやんわりと揉めば、彼女が小さな吐息をたてる。  甘い声が化粧をしない彼女の柔らかな唇から零れるのを、彼女は欲情しながら見ていた。  彼女の胸を揉みながら、もう片方の手は尻の方へとおりていく。  たくしたげられたスカートのなかに指は入り、さらに下着の中に入っていった。  尻の割れ目から、後ろの穴をなぞりながら通り、その割れ目にたどりつく。  濡れたそこを緩くなぞった。  「ふぅっ」  彼女がうっとりと顔をそらせ、彼女はそれを美しいと思った。  指をそこで遊ばせた。  彼女の指に彼女は彼女にしがみつきながら、甘い声をあげた。     「あたしのも後で舐めてね」  彼女は彼女の中で指を動かしながら囁く。  「・・・んっ」  彼女は喘ぎ声を、彼女の唇をふさぎ、その口の中にこぼす。  舌が淫らに彼女を求め、揺れる腰が淫らにその指を味わう。   「あなた素敵。大好き」  彼女は彼女にそう囁きながらその指で彼女を絶頂に導いた。    「   !!」  彼女は彼女の名前を叫びながらイった。  「    !!」  彼女も彼女の名前を呼んだ。  崩れおちそうになる彼女の身体を支えながら。  彼女は彼女を抱きしめ、彼女も彼女を抱きしめた。  人ごみはざわついていた。       人が多く行き交う繁華街の橋の上で、二人の女の子達が立ったままいきなりセックスをしていたからだ。  女の子達はどちらも美しかった。  上気した顔をして、支えられるように抱かれている女はセミロングの髪を今は淫らに顔にはりつけ、粗い息をついていた。  二十代半だろう、柔らかな相貌の女だった。  自分を抱きしめる少女を見つめる目が甘い。  ロングスカートに甘めのブラウスの落ち着いた姿は、少女の手によって乱されてしまっている。  真っ赤な髪を短髪にした少女は、研ぎ澄まされた刃物のような容貌で、どこか危うい緊張感をその全身にみなぎらせていた。  女より少し年は下だろう。  ジャージにTシャツといった格好で、女とは全く服装のベクトルが違った。  そう、下町のヤンキー風だ。   「気持ち良かった?」  少女は女に囁いた。   髪に口付けながら。  「とっても・・・あなたも気持ちよくしてあげたい」  女は甘く囁いた。   「・・・なるよ。あたしはこれからアナタで気持ち良くなるから」  少女はうっとりと囁いた。  「・・・私で?」  女は少女の胸を、Tシャツの上から確かめるように撫でながらいった。  少年のようなシャープな顔立ちからは意外なほど、そこは豊かで甘いことを女は知っている。  今はスポーツブラでしっかり固定されているのを女は残念におもった。   「そう、アナタで。アナタでイかせて・・・あたしを」  少女の囁きに女は微笑んだ。   スカートはめくりあげられ、ブラウスははだけて胸は露わになっていた。  二人は人目を気にしなかった。  遠巻きに集まる人々、走ってくる警官。  二人の周りに人は溢れているのに。    「アナタを頂戴」  少女は言った。  「私はあなたのものよ」  女は言った。  人目など関係なかった。  だって・・・。  女の姿は一瞬で一振りの刀になり、少女の手の中にあった。  鞘などない抜き身の刀が。  少女は刀の刃にそっとキスをした。  これから彼女で気持ちよくなる。  だから誰に見られてもいい。  彼女を使って、貫いて、斬って、突いて、刺して・・・。  少女はイくのだから。  少女は前戯のような殺意にうっとりと吐息をもらした。  

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