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懇願2
「 ・・・」
名前を呼ばれた。
心臓が大きく鳴る。
身体が震えた。
喉で回される。
「うぐっ」
苦痛の叫びなのに甘くなる。
「 !!」
名前を強く呼ばれる。
喉を塞がれ苦しいのに。
苦しのに甘い
名前を呼ばれただけで。
アソコに熱がたまる。
苦しい、辛い、熱い、でもあんただ。
あんたが俺を欲しがり、俺の中にいて、俺の苦痛さえ欲しがっている。
あんただ。
この苦しみもあんただ。
そう思うとドロドロとしたもんが、下半身にたまってしまう。
穴がひくいて欲しがってる。
喉の奥で揺さぶられた。
頭を押さえつける手も、喉を塞ぎながら刺すそれも熱い。
熱い。
俺の身体も熱い。
焼かれて辛い。
焼かれる辛さにでも、でも、でも。
悔しいけど俺は興奮していた。
喉の奥で弾けた。
気管を塞がれむせる。
そして、俺の中の熱も解放されていた。
・・・畜生。
喉を犯されて、俺はイってしまったのだ。
ズボンを履いたまま、イかされていた。
喉につっこまれて。
くそっと思う。
何でこんなって思う。
むせながら、ぜんぶ飲む。
余韻に浸るあの人の顔を見上げながら、それでも俺はあの人のモノを綺麗に舐めて、吸う。
あの人が小さく呻いて・・・たまらなかった。
酷いことされてんのに。
ああ、くそ。
こんなことされても、されても思うんだ。
コレは俺のだ。
俺だけのもんだ。
愛しい。
ひたすら愛しい。
しゃぶる。
あの人のコレは俺の。
「お前、喉だけでももうイけるね」
あの人がいやらしい顔で微笑み、夢中でしゃぶる俺の髪を撫でる。
「・・・ホント、可愛い、お前」
あの人のは俺の口の中でまた勃ちはじめる。
「お願い・・・あんたに触りたい。あんたに触って欲しい」
俺は哀願する。
本当は本当は、あんたを押さえつけて突っ込みたい。
あんたの喉を俺だって犯したい。
でも、無理だ。
勿論、この人を俺が押さえつけられるわけがないってのはある。
そんなことしたら、全ての関節を外された上で、首以外は全部切り落とされる。
でも、そういうのじゃなくて・・・。
俺はこの人が嫌がることはしたくないんだ。
どんなにこの人にされても、夢の中では抱いているのはいつだって俺であっても。
でも、この人が俺に抱かせてくれないなら、抱いて欲しい。
この人に触れたい。
深いところでつながりたい。
「お願い・・・したい」
俺はふるえながら懇願する。
「お願い・・・入れてほしい」
俺はあの人のを舐める、吸う。唇と指でしごく。
でも、もう喉は嫌だ。
頭をつかんでひきはなされた。
この、俺のモノから引き離されるのがすごいつらかった。
舐めたい。
触りたい。
あんたはあんたの全部は俺のだ。
「・・・ガキ。ホントお前って・・・」
あの人が呻く。
耐えられないないみたいに。
着たままだった服の襟をつかんで引き上げられる。
あの人のを咥えた口に躊躇なく、キスされる。
そして、口の中を舌で犯してそれに気付いて笑った。
「自分の味は嫌だな・・・まあ、いいか」
舌が俺の舌を奪う。
キスをしながらあの人は俺の服を脱がせていく。
「挿れて・・・」
俺はせがむ。
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