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懇願 4
「やめてくれ・・・もう、ゆるし、・・・て」
オレは泣いて懇願する。
「愛してます・・・」
嘘つきな男は言った。
青い言葉を零しながら。
そんなくだらない嘘はいい、どうでもいい。
でも、やめろ。
そんなに優しく抱かないでくれ。
壊れものを扱うように優しく確かめるように撫でられ、唇が落とされる。
いきなり触って、驚かせないように。
指先で撫でられ、少しずつ高められ、舌でやさしく舐められる。
痛くなるギリギリを吸われ、噛まれ、また優しくなめられる。
それを全身でやられてる。
手の指先から始まり、足の指先まで。
唇や乳首やペニスやアナルには、まだ触れられさえしないのに、もうオレは何回かイったのかわかない。
まさか自分が足の指でイけるとは思わなかった。
「お願いだから・・・やめてくれ・・・」
オレは泣き叫ぶ。
今はへそを舐められていた。
優しく優しく執拗に。
舌はまるでアナルを舐めるかのように、濡らされ、舌をいれられる。
そんなのがクる。
穴をなめ回されてるみたいにキた。
その間も愛しくてたまらないかのように指は腰や腹をやさしく撫でてくる。
そんな優しく扱わないでくれ。
目を閉じたらまるで愛されてるんじゃないかって思うような、愛撫はやめてくれ。
こんなのは嫌だ。
オレは酷くされても大丈夫だ。
多少のことは大丈夫だ。
でもこれはやめてくれ。
そんなにやさしいのは嫌だ。
へそに舌を入れられ、優しく動かされ続ける。
ぺちゃ
ぺちゃ
水音に頭がおかしくなりそうだ。
優しく舌がそこで円書くように動かされる。
内臓を直接愛撫されてるみたいだ。
横腹を同時に撫でられてる。
胸の横から腰までを、その綺麗な指がオレの肌に触れる瞬間から、なでる間も、離れる瞬間さえ繊細に神経を使われ触られる。
こんなに優しく触れられたことなんて・・・ない。
舌が優しい、指が優しい。
「愛してます」
青い嘘の言葉なのに、耳に声が優しい。
右手を男の左手に絡められ優しくきゆっ、と握られる。
恋人のように。
優しくまたへそを舐められ、横腹を撫でられる。
「はあっ、あっ、あ・・・」
だしたくもない声が出る
身体が勘違いを起こす。
優しい恋人に抱かれていると。
溶けるような感覚に溺れる。
へその横を強く吸われた。
「はあっ」
オレは身体震わせてしまった。
トロリ
また前から零してしまったからだ。
「酷くしろよ!!前みたいに!!」
オレは叫んだ。
嫌だ。
こんなの嫌だ。
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