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探索 9

 「好き」  囁かれながら、前をこすられる。  絶対に挿入はさせてこなかったせいで、とにかく挿れて腰を振りたがる年頃のくせに、ガキの愛撫はねちこっい。  僕に散々教え込まれたせいで・・・僕がしてやるみたいに指が動いて・・・。  止めろ、先ばかり弄るのはやめろ。    「好きだよ、本当・・・」  イきそうになれば止められ、なだめるように優しくキスをされる。  自分がやってきたことをやられる。  これは僕かガキに「挿れて」と懇願させるためにすることだ。  このガキ。  僕を中でイかせる気か。  誰が言うか。    触らせるのもそろそろ限界になってきてるのに。  お遊びの限度を超えてしまう。    「・・・好き。好きだから・・・なぁ、お願い」  ガキの指が後ろを撫で始めた。    「駄目だ」  僕はそれだけははっきり言う。  絶対にそこには挿れさせない。    コレは遊びなんだから。    「・・・わかってる。でも今日はいつもより触らせてくれるってあんた言っただろ。指だけ。・・・俺あんたがここでイくのをみたい」  ガキが泣きそうな顔で言う。    駄目に決まってる、と言おうと思った。  「特別扱いしてやれ」犬の言葉がふと蘇った。  「お願い・・・」  それでも、ガキは穴を撫でる以上のことはしない。  ガキは僕の嫌がることは絶対にしない。  僕が何をしても受け入れる。  ガキから家族も友人も、住んで世界も奪ったのは僕なのに。  身体を千切られるガキ。  泣きながら女を殴るガキ。  自分が殴られてるみたいに。  「同等じゃなくていい」  ・・・とそう言ってガキが笑う。  「愛されたら愛し返したいじゃない」  ・・・女が言う  僕の身体を自由にできたら、ガキは喜ぶだろうか。  ふと思った。  喜ばせたい。  そう思った。  「指だけだぞ、挿れていいのは」  僕は何かとんでもないことを言ってしまっていた。 数十分後。  「・・・っ、はぁっ・・・ああっ・・・」  僕はこの状況を認めたくなくて、せめてこぼれる声を止めたくて、口をおさえた。  触っていいと言った。  指を挿れてもいいと言った。   でも言ってない。   言ってない。   舐めていいなんて言ってない。  両脚を押し広げられ、腰を掴んで持ち上げられ、ガキの頭が脚の間にある。  ガキの舌は僕の穴の襞の一つ一つを伸ばすように舐めているのがわかる。    ぴちゃ  ぴちゃ  水音が受け入れられない現実を思い知らせる。  そんなところでも舌は優しく動く。      思い知らされる。  舌の動きだけでも。  ガキが僕を好きなことを。  優しく執ような舌は穴の中にまでねじ込まれた。  中まで舐めようとする  「ああっ!!バカ!!・・・バカ!!」  声か止められないから、僕は罵る。    「うん。俺、バカなくらいあんたが好き」  甘く囁かれ脚の付け根を吸われた。  僕はガチガチに勃ちあがった前からとろりと零してしまう。    「はん・・・ふっ」  僕は必死で声をこらえる。    脚の間からガキが上目遣いで僕を見て笑った。  すごいイヤらしい笑顔だった。  知ってたよ。    お前が僕以上のドスケベなのは!!    

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