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探索 11
「でも、もう限界だから」
ガキは笑った。
そして、僕のと自分のを一緒にして扱きはじめた。
「んっ」
僕は呻いた。
ガキのとこすりあわされるのは好き。
自分からも押し付ける。
「・・・あんたの穴が欲しいわけじゃないんだ。あんたがほしいんだ。だから待つよ。あんたが俺ならいいって言ってくれるまで」
ガキの声が優しい。
ガキが怖い。
本当に怖い。
強引にガキがしようとしても。
まだまだガキを僕はどうにでもできるのだけど。
嫌なら首だって簡単に落とせるのだけど。
でも、あのまま続けられていたら僕は・・・。
ガキを止められなかったと思う。
怖い。
ガキが怖い。
全て受け入れてしまいそうで怖い。
そして、そうしないガキが怖い。
そこまて優しいガキが怖い。
お前だけが怖い。
お前に嫌われるのが怖い。
「好きだよ」
囁かれるその言葉に応えてやる言葉は言えないけれど、僕はガキにすがりついた。
ガキと一緒にイった。
擦って出しただけなのに・・・よかった。
甘いキスが与えられた。
口の中から溶かされる。
深く深く、舌を絡めたかった。
何も与えてやれないのに手放してなどやれない。
それが切なかった。
だから、今日だけはもう少し。
僕はいつもなら、このあたりでガキをなかしてやる方に交代するのに、そのままガキの好きに身体を弄らせてやっていた。
ガキが僕を抱えてベッドにいくのも、そこから穴には触れずに僕を愛するのも許した。
それはやたらと甘い。
甘過ぎて困った。
まるで自分が我がままなだけの、人間の恋人になった気がして。
でも・・・今日だけはその甘さに身を任せた。
ガキは幸せそうに僕を甘やかし続けた。
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