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理由 2

 「オレには恋人がいるんで本当はこういうのはね・・・でも、まあ、全部終わるまでアイツをもう抱けないらしいんで、ちょっとまあ、させてくれるのは嬉しいねぇ・・・たまってんだよ」  男はそう言いながら、その尻を掴んで腰をたたきつけた。  ひぃ、声をあげてその信者は喉をそらせた。  白い禁欲的な教団服は脱がせている。  抵抗するのを脱がせるのが楽しかった。  逃げるのを押さえつけながら脱がした。   嫌だと泣くのを、あやすように乳首を吸ったり、モノを扱いてやれば身体が震えるのが楽しかった。  こういうイケナイことをしている気分を楽しんだ。  思った通り綺麗な身体は淫らだった。    白い尻がいやらしく自分から動く。  欲しがる動きがたまらない。  教団の中にその男は潜入していた。  信者と同じ服は殺して奪ったものだが、今抱いているこの信者には男の素性はわかるまい。  まさか本部に部外者がいるとは思わないだろう。  潜入しているだけにあきたらず、物色した信者の一人を室内に引きずりこんで行為に及んだのは明らかに目的からは外れている。  こうやって楽しむのは計画にはなかったがまあいい。  まだ若い男だ。    男の恋人と同じ年頃だろう。  綺麗な見た目からどうせされてたんだろうという予想は間違いなく、抱かれなれた身体だった。   乳首をなめて吸ってやるだけで射精した。  挿入して深くスライドさせたなら、前から白濁を飛ばした。  後ろで簡単にイける。  しっかり仕込まれた身体だ。  まだ本当に若い信者だった頃から好色な教祖に抱かれてきたのだろう。  今の代表になるまでは教団は性には大らかだったらしいし。  後ろ以外ならば教祖以外と楽しむのも許可されていたらしい。  抵抗がなくなり、すぐに受け入れたところからもそれがわかる。    今からまでそうしてきたのだ、今更変わらない。  教祖がいなくなっても、教団にとどまり続けているからそれがおかしいとすら考えないのだ。  押さえつけて、身体を弄ってやるとやがて抵抗はなくなり、すぐに甘く乱れた。  挿れた最初は拒否したが、強引にしてしまえば、何度も出し入れしていくうちに甘く溶けてきた。  甘く溶ける身体を抱くのが好きだ。  男は気持ちよさに呻く。  恋人を抱くまでは代理で我慢するしかない。   それに、この穴は悪くない。   あの人のところにいるあの兄さんに手を出すわけにはいかないし。  男はため息をつく。  あの兄さんは見た目も気性も好みなのだが仕方ない。  あの人の機嫌を損ねるわけにはいかない。  恋人が蘇るにはあの人の力が必要なのだ。  捕まえきた少年は可愛いが、年齢が17才と聞いて断念した。  男は子供には手を出さない。    最低限のルールだ。  それにあの少年が大人しく抱かれてくれるとは思えない。  殺されるのを覚悟で手を出すほどの興味はない。  恋人に手を出したのもちゃんと大人になってからだった。  もう一人は可愛い過ぎて手を出せない。   30才だと言うが、あんなに可愛い生き物は愛でるしかないと思っている。  幼い頃の恋人を思い出す。   ただひたすら甘やかして育てた。  結果、ああいう男に成長させてしまったが、でも可愛いのには変わりない。  とにかく、こうやって仕事の合間に楽しむしかない。      「可哀想に長く可愛がってもらってないんだなぁ。今のご主人様は男に興味がないし、前と違って教団内でのセックスは禁じられてるんだろ・・・あんたら真面目だから自分でもしないだろうし」  可愛がってやるよ。  男は囁いた。  挿入されながら乳首を弄られるのが好きらしく、指でこねてやったら、たまらなそうに喘いだ。  可愛い。    残酷なくらい腰を打ちつけたなら、悲鳴のような声をあげて、またイった。  酷くされてもイける。  実に楽しい身体だった。  なのに可哀想に何年も放っておかれて。  腰を気ままに打ちつけた。  気持ち良かった。    「可愛いねぇ・・・」  男は囁く。  たっぷり背後から突いて出した後は、咥えさせてみた。  引き抜いたモノを目の前に差し出し顔を近づけると自分から咥えた。  髪を撫でてんやる。  噛まれる危険もあったが、信者は夢中で咥えて男のモノを育てていく。  性欲を肯定して、解放する教義からいきなり、現存する認められた宗教に合わせて禁欲的にしたところで、最初に信じ、染まったものから逃れられるものでもない。   信者は久しぶりの快楽にとろけて、夢中になっていた。   自分のモノを片手で扱きながら、男のモノを舌や唇で愛撫するその姿には理性などない。  今の教団の在り方は気に入らないのだろう。  こんな身体にされているなら。  でも、他に行くところもないのだろう。  性欲さえ我慢するのだ。  命じられて身体を開き、命じられて禁欲する。  実に不合理だ。  「ああ、舐めるのも吸うのも上手だね、あんた。喉に出してもいいんだけどね、挿れさせてよ。まだオレは満足してない」  男は信者に囁いた。      男は信者を床に寝かせ、両脚を押し広げた。  ゆっくりと挿入していく。  二度目だから簡単に入る。   可愛いタイプを探したから、実に可愛い顔だ。  好みだ。  快楽に歪ませたい。    「ああっ!!」   信者は声を上げた。  この部屋は防音完備でカメラがないこともわかっている。  好きなだけ声を出せばいい。  男は思い切り突き上げた。    恋人を思った。  早く恋人を抱きたい。  恋人が生き返りさえすれば、もう他の誰も抱かない。  恋人が嫉妬で泣くことはもうない。  散々泣かせた。  今になって胸が痛む。    「でも、今はまだおまえ死んでるからね・・・」  男はこっそり言い訳をした。  それにこれは浮気じゃない。  うん。  多分。  きっと。    ただ一方的に楽しむように抱いた。   自分が気持ち良い場所で腰を揺らし、好きなタイミングで出した。  すぐに回復するのは、ちょっとばかり禁欲生活が続いたせいだ。   あまり気をつかってはやらなかったが、それでも信者は何度となくイった。    可哀想に。  こちらも長く禁欲生活を強いられてきたのだろう。  こんな後ろだけでイける身体を抱えての禁欲生活はつらかっただろう。  可哀想だったから、優しいキスをしてやった。  優しく舌を絡ませ、優しく吸う。    甘く溶けて、また前から溢れさせている。  優しい気持ちになって男は、思いやるように抱いてやった。  身体を撫でながら、耐えられるギリギリまで追い込み、宥めるようにキスをし、また優しく追い詰める。  そんなセックスはなれてなかったのか、身体が蕩けるように緩み、震え続けている。   「良かったなぁ。最期に気持ち良くて」  優しく囁き、その首を絞めた。  目が飛び出し、舌が飛び出た。  だけど中の締めつけは最高だった。  男は微笑みながら一緒に達した。  そして、命は消えた。

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