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解除 6
傭兵は車の中で運転手を犯すことにした。
駐車場のコンクリートの上は嫌だと思ったからだ。
さすがに代表である女について、あちこち外を動き回るためか、これみよがしな教団服は着ていなかった。
白いシャツに黒いズボン。
シンプルな禁欲的な服がいい。
破きたくなる。
実際、シャツを引き裂いてその白い胸を剥き出しにするのは楽しかった。
連れ歩く用なのか運転手の外見はとても良かった。
あの女の審美眼は誉めてやりたい、男は思った。
今まで教団で犯ったヤツの中で一番の好みだった。
綺麗に筋肉のついた身体、高めの身長。
甘くはない男らしい綺麗な顔。
抱くならこういう男がいい。
恋人もそうだった。
愛玩するのは可愛い小さいモノだが、抱くのはちゃんと男がいい。
ズボンだけずりおろし、破れたシャツはまくり上げて後部座席で楽しむ。
・・・慣れていた。
男はにやける、弄られなれた乳首は感じやすく、触れてやればひくつき欲しがる後ろの穴。
セックスを楽しんでた頃からの信者だ。
穴で射精していいのは教祖だけだったらしいが、何、いろんな方法がある。
後ろで楽しんでいたに違いない。
指を挿れたら身体を震わせ、声をあげた。
教団はセックスの喜びを教団はエネルギーと考えていたのだから、セックス自体は嫌がらない。
逃げる腰を捕まえて、用意していたローションで解してやり、穴に突っ込む。
人気のない駐車場にはカメラはあるだろうが、いちいち見張っているとは思えない。
録画だけだろう。
女はこの先にあるテレビ局で取材を受けているはずだ。
運転手は挿入されることには多少抵抗した。
挿入していいのは教祖だけだから。
でも、男が幹部の服を着ていた、それだけでやはり逆らえないのだ。
そして、従順に従うことに慣らされている身体は送り込む刺激にとけはじめた。
逆らったところで、無理やり犯すけれど。
正直、無理やりするのも嫌いじゃない。
ただ、しないだけだ。
外道なりにそれでもルールはあるのだ。
プライベートではできるだけしない。
ましてや見知らぬ人間相手になど絶対、プライベートなら。
恋人と喧嘩して何回か無理やり犯したことはある。
恋人がわかってくれないから。
まだ恋人にしたばかりなころ、他の男を抱いたこともあった。
それはそれ、これはこれ、だ。
もちろんペットだって妬くのは知っているから気付かれないようにはしていたけど。
でも何回かバレた。
恋人はそれを知る度怒った。
出て行くとか、もう寝ないとか、騒ぎ立てた。
可愛いのはお前だけだと言ってもきかなくて。
触らせようともしないから、本当に出て行こうとかしようとするから。
どれだけ可愛いかをわからせるために、押さえつけてしたことは何度かある。
あれは反省している。
恋人が生き返ったらもうしない。
でも、興奮した。
嫌がりながら蕩けるのが可愛くて。
嫌だといいながら、感じてしまって、それにまた泣くのは最高に可愛いかった。
でも、終わった後で悔しそうに泣いているのを見るとつらくなった。
土下座して謝った。
許してもらえるまで何でもした。
ペットだと思っていた頃も、恋人にしてからも、基本、仕えて崇めて言いなりなのは変わらないかった。
飼わせていただいているのだと言うことを飼い主は忘れてはいない。
男はペット至上主義なのだ。
無理やりは良くない。
例え最後は気持ち良く、違う涙で泣かせて、必死ですがりついて「もっともっと」と叫んでいるようにさせたとしても、だ。
ただ、仕事の内容によっては、酷く恐怖を与える必要がある場合、無理やりしたりもしてる。
拷問として、だ。
それはそれで実は楽しい。
必要がなければしないが、する必要があればするし、する時は楽しむ。
今回のケースはそれに近い。
これは見せしめなのだ。
でも今は、この信者もコレを楽しんでいる。
お互い楽しもうじゃないか。
男は楽しく腰を使って穴を味わう。
ひさびさでも、楽しみ方を知っているそこで、信者も応える。
セックスは互いの努力だよ、そう男は思う。
目を細め、楽しく気持ち良くなる。
喘ぐ声が楽しい。
思い切り突き上げた。
「やっ・・・」
信者は呻いた。
声をころしているのは駐車場の中で人に見られるのが嫌だからか。
執拗に突き上げる。
気持ち良い。
だが信者は気持ち良さ以上に衝撃が強いのだろう、苦痛の声をあげた。
泣き顔が見たくての意地悪だ。
「ああ、ごめんごめん。あんまり良いもんだからちょっと一人で楽しんでしまった。・・・優しいのが好きか?」
宥めるようにキスを落としながら、ゆっくりと動いてやった。
じっくりと味わせてやる。
ここに突っ込む本物のチンポはあんな狂った教祖のモノしか知らないなんて気の毒に。
男は同情し、違うモノの良さを教えてやる。
色々試してみれば良かったのに。
死ぬ前に違うモノを味わえたのは、親切だったな、良いことをした。
男は機嫌良くそう思う。
もちろん冗談だ。
本気でそんなことを思う程狂ってはいない。
でも、良さを教えてやりたいことはホントだ。
じっくり、ゆっくり動く。
それを迎え入れる腰も、実に上手に動く。
たまらない。
「上手だね、セックス」
誉めてやる。
これなら教祖にもさぞかし可愛がられていただろう。
いや、可愛がられていたのはあの人か。
まあ、この信者以上に性器を疼かせる外見だし、やはり抱けばこれ以上にいいのか。
抱くわけにはいかないが、してみたい気持ちは山盛りある。
あの人が、自分に何一つ本当のこと言っていないのは知っている。
この教団に所属していたことさえ言わない。
自分で調べた結果だ。
騙すつもりもないようなつまらない嘘を並べたてている。
でもいい。
あの人は実際恋人を生き返らせた。
抱いて突っ込んでイかせたから間違いない。
そこさえ嘘じゃなきゃどうでもいい。
今とりあえず仕事だが気持ちよくなってるのと同じ位どうでもいい。
恋人が生き返るならそれでいい。
祭りの後生き返る、それさえ嘘でなければどうでもいい。
恋人のそこを思って、男は腰をゆっくりまわした。
恋人のここはもっといい。
「あっ・・・はぁっ」
信者が顔を振るのは苦痛からではない。
時折身体を引きつけるのも。
中が絞られるのも。
中でイっているのだ。
気持ち良くさせてあげれて良かったと思う。
殺す前に。
「時間があればもっとアチコチ可愛がってやったのにね。ここことかもっと」
男は腰を動かしながら、乳首を吸ってやった。
途端にさらに下にある身体が跳ねる。
ここをつかってオナニーしていたのかもしれない。
感度が良い。
「ううっ・・・」
信者はそこを吸う男の頭を抱きしめながら、うめいた。
ビクビクと身体が痙攣した。
男の服の腹のあたりに熱いものがかかる。
「ああ、中だけでなく、ここてもイけたね」
男は出したばかりのそれを握り誉めてやる。
扱いて残りまで出してやる。
出したばかりの性器を触れられ、逃げるように腰が動く。
「気持ちいいね」
そう囁いてやれば、素直に頷く。
蕩けた顔がいい。
抱いた相手がこうなるのが好きだ。
男は基本的に優しいセックスを信条としているのだ。
「ヤらしい身体だね。可愛いよ」
キスをし、口の中を舐めまわしててから言ってやる。
そろそろ男もイきたい。
二度と会えないのが残念だ。
好みで慣れてて、エロい身体。
もっと抱きたかった。
この穴からは立ち去り難い。
「気持ち良いことだけしたいし、してあげたいんだよね、ホントは」
男はため息をつく。
「でもね、仕事なんだよね。こっから先のほうがメイン」
男はゆっくりとその中で射精した。
放ってやれば、また震える身体が本当に良かった。
可愛い乳首を名残惜しげに吸う。
「んっ」
あげる声も可愛いのに。
噛んでやれば悶える。
ここだけでイかせるとかしたかった。
逆に後ろの穴でもう殺して欲しいと言うまでイかせつづけたり、咥えさせたり、舐めさせたり、色々してみたかった。
名残は尽きない。
好みの顔を撫でる。
こんなに可愛いのに。
「酷く犯して殺せという注文だったけどね、やっぱり酷いのだけってのはね。殺す前に気持ち良くしてあげたから許してね」
身体から出ていくのが惜しい。
出て行きながら男は囁いた。
その言葉に信者の身体が跳ねる。
恐怖で目が見開かれる。
もしかしたらと思っていただろう。
この男は本当は幹部ではないのではないかと。
でも、叩き込まれた幹部には逆らえないと言う価値観。
服だけで従う。
そして久しぶりのセックスの気持ち良さに目を瞑ったのだろう。
そしておそらく知らなかったのだ。
信者が何者かに犯され殺されて続けていることを。
女は殺しを信者達に隠していただろう、警察にも届けずに。
だから前回は女の対応が遅れるようにあえて支部を狙ってみたのだが、女は優秀だ。
警察にも見事に隠し、本当に内部の一部だけで情報をせき止めている。
知っていたらもっと暴れて抵抗しただろう。
まあ、それでも犯しただろうが。
「今回は派手にってことだ。ごめんな。オレもこういうの好きじゃないんだけどね」
男は言った。
ため息をつく。
楽しく抱いた相手を殺すのは悲劇だ
逃げようと暴れる信者の綺麗に腹筋の割れた腹に瞬く間にナイフが突き刺さった。
上がる悲鳴は破ったシャツを口に突っ込んで消す。
男は魚でもさばくかのようにナイフを動かした。
鳩尾から性器のあたりまで、慣れて手つきでナイフは肉を切り裂いていく。
口に突っ込まれたシャツのせいで悲鳴はくぐもった声に、しかならない。
抵抗しようとした腕の腱が一瞬で斬られ、力なく落ちる。
「派手に。誰にも隠せないように、忘れられないようにとのご注文だ」
男は低い声で言った。
「あんたにこんなことするはオレだって辛いんだぜ」
男は言い訳するように言った。
腹の綺麗な切り口に手を突っ込む。
「・・・!!」
くぐもった悲鳴。
男は気にせず、そこからどくどくと蠢く腸をとりだしていく。
溢れ、噴き出す血に男は汚れる。
男は無表情に腸をナイフで引きちぎる。
皮膚をはぎ、肋骨をむき出しにする。
蹴ろうとしてくる脚はしっかりと押さえ込まれている。
男は無表情にまるで芸術家が作品でも作るような目で、信者の身体を切り裂いていく。
耳を削ぎ落とし、鼻も削ぐ。
ナイフは迷いなく、綺麗に切り落としていく。
くぐもった悲鳴が車内に満ちる。
見開かれ、飛び出すばかりになった信者の目はまるで、カエルのようだ。
「・・・殺してからやってあげれたら良かったんだけどね。生きたままこうされたってのが大事でね」
男はため息をつく。
仕上げに舌を切り取った。
全ての行為を長く苦しめないために手早く終えた
溢れる血で窒息死するだろうけど・・・その前に楽にしてやろうと男は一瞬で喉を切り裂いた。
絶命するまでそれほど時間はかからなかった。
車の中は一目見たら二度と忘れられないような凄惨な有り様だ。
男は満足げに頷いた。
そして、苦笑した。
ズボンにしまうこともしてなかつた、自分のモノが勃ち上がっていたからだ。
「・・・コレで勃ったら変態じゃねぇか」
仕方がないから恋人の名前を呼びながら、血まみれの手で扱いて出した。
精液は凄まじい形相で死んでいる信者の顔にかかった。
死体に顔射ってマジモンじゃねぇか、と男はおかしくなって笑った。
「抱きてぇ。ホントに抱きたいのはお前だけなんだぜ」
男は恋人に囁いた。
もうすぐだ。
もうすぐ。
お前を抱いて、そして同じ朝をむかえられる。
もう仕事はしない。
一日中お前と猫の機嫌をとってすごす。
男はそれを思って微笑んだ。
男は汚れた手足を自分の教団服を脱いで軽く拭き取ると、その辺に投げ捨て上半身裸のまま車を出ていく。
車の外にあるリュックからレインコートを被り、フードを深く被る。
足下までを覆い隠してくれる。
外は雨だ。
男は悠々と駐車場を出て行った
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