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祭 4

 「も・・・始まるか、ああっ!!・・・終わって・・ああっ!!」  オレは押さえきれない声をもらしてしまう。  オレは控え室のテーブルに両手をつかされ、ズボンを膝まで降ろされて、背後から嘘つきに犯されていた。  激しく何度も奥まで一気に抉られる。    気持ちいい。  ずっと勃起したままのオレのモノが震えた。  テーブルの上にまた白濁を飛ばしてしまう。    開演時間はもうすぐなのに。  一応コンドームをしているから気をつかってはいるらしい。  だが、このコンドームもこの忙しいのにオレが買ってきたからな。  コイツ本当に何もしない。  いや、このままセックスをしていて、これから始まることが始まらなければいいのに。  オレはそう思う。  でも、嘘つきに植え付けられた「この仕事を達成する」という意志がオレを仕事に向かわせようとする。  そんな意志を植えつけておきながらこの数日嘘つきはやたら甘えてきて仕事の邪魔ばかりする。  「仕事」に嫉妬しているらしい。  コイツめちゃくちゃだ。  でも・・・止められなかった。  止められなかった。    これが始まるのをオレは止められなかった。    悔しさが滲む。     「も・・・時間・・・」  オレは喘いだ。  嘘つきはオレの耳を噛みながらため息をついた。  そんなに嫌々するくらいなら止めればいいんだ。  オレは叫びたいが、嘘つきの最後の追い上げが始まったので、声すらでなくなる。  ネクタイをきっちりしめ、乱すことなくオレに腰を打ちつける嘘つきは綺麗で。   背後からオレにキスをするその舌は情熱的で。  オレはこれから起こる恐ろしいことが分かっているのに、嘘つきに溺れた。  「いいっ・・・!!ああっ!!」  叫ぶ声を嘘つきの口に塞がれた。    気持ちいい。  気持ちいい。  助けて。  助けて。  オレはここに絶対に来ているはずのアイツに願う。  止めてくれ、と。  嘘つきがすることを止めてくれ、と。

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