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約束の場所 番外編 1

 生まれた時から自由はなかった。  母親については何も覚えていない。  物心ついた時にはもう【神】の膝に抱かれていた。    「美しい」  それはあたりまえのように囁き続けられていた言葉だった。  教団の女達に大切に世話をされ、【神】に甘やかされた。  髪を撫でたり、頬ずりをするような【神】の触れ方が、幼児期を抜けたころからは性器を弄るようなものになってきたことも不思議とは思っていなかった。  【神】は膝にのせたまま、その手でまだ幼いそこを扱き、その穴を撫でた。  胸を撫でられ、時に吸われた。  「お前は本当に美しい」  そう囁かれながら。  10才になるころには【神】のその巨大な性器を受け入れていたし、それを秘儀として選ばれた出家信者達の前でもそうした。  それが終わった後は信者達に好きなだけ身体を弄られ、それを【神】が満足そうに見ていることも、何とも思っていなかった。  「お前は選ばれた子供」なんだと言い聞かされて、誇りにすらおもっていた。  好きな時に好きなように弄ばれた。  咥えさせられ、しゃぶらさせれ、挿れられ、中を精液でいっぱいにされ、大勢に舐めまわされた。  そして、崇められ仕えられた。  快楽は身体の反射なようなもの。  気持ち良くなるなり方は知っていたし、快楽に身を任せた方が楽になることをしっていた。  乱れれば乱れるほど、【神】も信者達も喜んだ。    教育は与えられていた。  高学歴の信者達が家庭教師となった。  偏ってはいたけれど、かなり高いレベルの教育を受けた。  授業のおわりに教師である信者達は慈悲を欲しかった。  欲しがったから与えた。  体内に射精すること以外は慈悲として許されていたからだ。  「美しい」  信者達は時に泣きながら言った。  それがどんな意味かわかるはずもなかった。  「美しかった」から選ばれたことは理解しても。  選ばれたことが【神】や信者達からすれば素晴らしいことだとされても。  その写真を見つけたのは偶然だった。  13才だったと思う。    教師となった信者の一人が本に挟んでいたのだ。    慈悲として、性器や乳首をしゃぶらせていた。    「あなたは美しい・・・」  信者は夢中になって性器を舐めていた。  【神】の精液以外を体内に受け入れることは許されていなかったが、信者に自分の精液を飲ませることは許されていた。  彼らは飲みたがった。  ただ、息を荒げて、それに備える。  誰だって同じ。    【神】であろうと誰だろうと同じ。    咥えられたなら出すだけだ。  快楽に差などない。    

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