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選択
「──っふ、ぁ」
深くなる口付けにリチェールの声が少し苦しそうに漏れる。
相変わらず慣れてない不器用な舌は、容易く絡めとることができて、キスに夢中になってる無防備な体に手を伸ばした。
「ん………っはぁ……」
優しい愛撫を繰り返しながら時間をかけて服を脱がす。
段々と見えてきた吸い寄せられそうな白い肌に舌を這わせた。
「やっ………っん、くすぐっ……た……ぁんっ」
胸のピンクの蕾をちゅっと吸い上げるとびくんっと大袈裟なほど体が反応する。
「ほんと、ここ敏感になったよな」
甘く歯を立てるとリチェールがいやいやと涙を見せながら首を降った。
「千が、そこばっかいじるから……っ」
「俺のせいなんだ?」
「も、なんで嬉しそうに言うの……っばかぁ」
半泣きで悪態をつきながらも手はすがるように俺を掴んで、そんなところも可愛い。
散々胸をいじってリチェールが辛そうになった頃、ピクピク動くリチェールのモノに手を伸ばした。
「ひんっ」
びくっと咄嗟に逃げようとする腰を抱き寄せて小降りながらにも蜜を溢しながら快楽を主張するそれを口にくわえた。
「やだ!……せん……っそれはやだってばぁ………!」
サイズが小さいから、舌で弄ぶのは容易い。
「いや?好きなように見えるけど」
「や……っあ、ぁん…っ」
少し激しく扱うとびくびく体を反らして俺の肩に爪を立てる。
痛みにはムカツクほど強いくせに、快楽にはとことん弱い。
それでいて、愛してるって言葉さえ俺しか嫌だというんだからたまらない。
くてんと力なく横たわり、浅い呼吸を繰り返すリチェールの後孔に指を当てた。
昨日乱暴に抱いてしまったばかりだからまだ柔らかく、簡単に指を受け入れた。
「…………っん」
くるくると、リチェールの敏感なところは避けて中を円状に回す。
徐々に指を増やせば苦しそうな顔で俺を見上げた。
「………っ千、も、早くいれて………っ」
「ダメ。痛いんだろ?」
「んんっ」
ずっと触らなかった敏感なところを指で掠めると、小さな体はわかりやすく反応する。
自分でも意地悪なことをしてる自覚はあるけど、やめられない。
「あ、んん……っおねが……っいたくて、いいからぁ……っ千の、ほしい……っ」
「俺はリチェールが痛いのはいやなの。
我慢しろよ。ちゃんと指でいかせてやるから」
ふ、と笑うと、リチェールが切羽詰まったような顔で泣き出してしまう。
「千のがいいっ!ん、おねがい……っ
千に、されたら、痛いのが気持ちいいの!」
「変態」
「ひゃ……っん」
指を一気に引き抜くと、そこが物欲しそうにひくつく。
すったり抱かれる体になってるそこに反応した自身を当て、一気に奥まで貫いた。
「やあ───っ」
リチェールは目をチカチカさせて俺の胸にしがみついた。
痙攣する腰を押さえつけて激しく中を犯すと、ぎゅうぎゅうに締め付けられ俺も小さく息を飲む。
「やだっ!あ、やぁ……っやめてぇ!いま、イッてる……っイッてるから、まってぇ……っ!」
「挿れろって言ったり、やめろって言ったり、わがままだなリチェール」
耳元で囁いて、耳たぶを甘噛みけるといやいやと涙を見せながら首を降る。
やめてと言いながらも、俺にしがみついて必死に耐えようとする健気な姿にもっといじめたくなる。
「リチェール、愛してる」
でも昨日乱暴に抱いたことがずっと胸にあり、その気持ちを落ち着かせ優しくリチェールに口付けをした。
「………っだから、お前はキスで感じてんじゃねぇよ」
わかりやすくぎゅっとなった中に、リチェールがもっと、と短い舌でキスをおねだりする。
何度も深く口付けながら、リチェールの奥で俺も達した。
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