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小さな挑戦状
千side
体を離すと、リチェールが悲しそうに俺を見上げる。
本人は無自覚なんだろうけど、こういう可愛い顔に毎回許してしまうのは少し癪だ。
本気で俺から仕掛けることがないとわかったリチェールは戸惑ったように顔を赤くして起き上がり俺の服をつかむ。
脱がしたせいで乱れたシャツ一枚のリチェールの白い太ももから見えそうで見えないそこに自然と目がいってしまう。
「誘うのってどうやったらいい……?」
こてん、と小さな頭を肩に乗せて聞いてくるリチェールにさぁなと返すと躊躇い勝ちに体を押された。
リチェールがプルプル体を震わせながら俺を見下ろす。
それから、そっと唇を押し当て短い舌が不器用に口内に侵入してくる。
相変わらずの下手なキスのもどかしさに絡めとりたくなったけど、それだといつも通りだからなにもしてやらない。
唇を離すと、リチェールが俺の唇をペロと舐めて顔を覗き混んできた。
「千からしてくれないから、奪っちゃった」
恥ずかしそうにはにかんでまたちゅっと触れるだけのキスをする。
可愛い。今すぐにでも押し倒していれたい。
欲望を耐えていると、ぺろぺろと子猫みたいに首を舐めて、その舌は段々と下へいく。
俺のモノを取り出すと、ちゅっと一度口付けてからまた赤い舌でぺろぺろと舐め始めた。
咥えようとしては、小さい口におさまり切らず、苦しそうに先っぽを吸う。
「小せぇ口……」
決して嫌味で言ったわけではなく、その光景の可愛さから出た言葉だったけど、リチェールは一瞬傷付いたような顔をして俺のモノを口に含んだ。
「うー……っ………ふっ」
苦しそうに涎を溢しながら咥えようとする顔がエロイ。
健気なリチェールの頬を撫でてやれば口を離して嬉しそうに手に擦り寄ってくる。
そのまま俺の上に股がり自分の蕾に俺のモノを押し当てた。
「千……、オレ、上の、したこと、なくて………下手でも笑わないで、ね?」
「教えてやるよ」
そう微笑めば、リチェールがまた一段と顔を赤くして腰を落とした。
「………んっ………お、っきぃ……っ」
亀頭すらいれるのを辛そうにリチェールが体を震わせる。
「リチェール大丈夫だから、息吐け」
髪を撫でてやると、ポロポロ涙を溢しながら腰を進めた。
緊張してるせいか、いつもよりキツい中に俺も息を飲む。
全部入れるとリチェールは体を震わせて俺の首にしがみついてきた。
「くる……しぃ……っごめ、うごけな……っ」
エロイ顔を近くに向けられ、たまらず噛みつくようにキスをした。
「………っふぅ………んっ……う───っ」
そのまま片手で頭を固定して口で黙らせると乱暴にリチェールを突き上げた。
その瞬間一層、中が締め付けられ、リチェールがびくんっと体を強張らせた。
それすら愛しく、逃げようとする腰を捕まえて激しく奥を突き上げた。
「んぅ────っ」
あんなにねだったキスすらキツいのか苦しそうにリチェールが抵抗するけど、その力は相変わらず容易く押さえつけれるものだった。
「っは、リチェール。声、我慢する気あんの?」
口を離して笑うと、リチェールが泣きながら謝る。
そういう顔がいじめられる原因だって、こいつはまだわかってないらしい。
「こえ……我慢するから……っやめないでぇ……っ」
「ばーか。今さらやめる分けねぇだろ」
ちゅっと頬にキスを落とすと、リチェールを押し倒し体勢を変えた。
下から見上げるのも悪くなかったけど、やっぱり押し倒されて恥ずかしそうに見上げるリチェールの顔はなんとも言えない。
「いやらしい顔」
「ぁんっ」
膝を肩にかけて奥をつくと背中を反らせて啼く。
どう見ても声を我慢できるようには見えず、キスができないと寂しそうなリチェールにシーツを噛ませた。
普段のにこにこした顔からは想像できないほど乱れた顔をして震えるリチェールを抱き締めて追い上げた。
「────っ!!」
俺がイく前にまた達してしまったリチェールは狂ったように胸を叩いて来たけど、止めてやることは出来ず更に締まった中をぐちゃぐちゃに犯した。
抵抗をやめて、もう動かないで言うように首に抱きついてきたリチェールを抱き返し、中に欲を吐き出した。
びくびくと腕の中で痙攣するリチェールを撫でると、噛ませていたシーツをとって乱れた顔にキスを落とす。
「ふぅ……っきゃう」
ずるっと抜くと、ピクンっと体を震わせて唇を離された。
「敏感だな」
やっぱり家以外でするのは控えようと可愛い声を聞いて思う。
バレたらめんどくせぇのもあるけど、こんなに乱れたリチェールを誰にも知られたくない。
「千、ちゅーもっと……」
とろんとした目で涎を滴ながらリチェールがキスをねだる。
「はいはい」
絶対お仕置きを忘れてるこいつに、夜はもう少しハードにしてみようと決めてお望み通り舌を絡ませた。
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