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軟禁チョコレート
「んんっ」
ずるっと中から抜くと、リチェールは小さく息をのみ電池が切れたようにポテとベットに倒れた。
荒れた呼吸を整えながら俺のシャツに顔を埋める。
「おいで、リチェール」
多分、泣いているのだろう。
震える華奢な体を抱き上げ、膝の上で抱き締めた。
「ふぇ……うう……っ千のばかぁ。うし、ろから、しないでって、いつも言ってるのにぃ~……っ」
背中を撫でると安心したのかついに声をあげて泣きだしてしまった。
顔が見えないのはやっぱり怖かったのだろう。
それでも懸命に俺に応えようとシャツにすがる姿は可愛らしく最後の方は乱暴に突いてしまった。
「よしよし。よく我慢できました」
汗で額に張り付いた金色の前髪を指でどかし、そこに小さくキスをする。
風呂も沸いてるし、晩飯もチョコもそのままだ。
早く風呂にいれよう。
そう思うのに、少しも体を離したくないと言うようにすぐ抱き付いて首に顔を擦り付けて泣くリチェールにどうしたものかと、小さく笑う。
「リチェール?もう誰にもお前を触らせないし、俺しかお前を抱かない。だから怖がるな」
「うぅ~…っ」
どれだけ声を優しくしても宥めても、これはしばらく泣き止まないパターンだ。
そもそも、俺といる時以外は滅多に泣かない奴だから、溜め込んでるんだろう。
色んな感情や不安を。
「リチェールは食べたし、あとは風呂とごはんも準備してくれたんだろ?ほら、行こう」
甘えるように首に抱き付いて離れないリチェールをそのまま抱き上げて浴室に向かう。
多分、今日はこのまましばらく泣きっぱなしで、頭も体も宥めながら全部俺が洗ってやることになるんだろう。
一緒に風呂に入るとき、楽しそうに俺の髪や背中を洗うリチェールも好きだけど、こうして甘えん坊なリチェールも悪くない。
だからか、たまに思いっきり泣かしてはこうして甘やかしてやりたくなる。
このチビは、今自分がすがってる相手が、自分をいじめて泣かせた張本人だとわかっているのだろうか。
あまりにも体を擦り付けて泣くリチェールに、今夜寝る前にもう一度襲うのは仕方ないことだろうと開き直りながら今はとことん優しく笑って見せた。
後ろからしたからか、グズグズ泣いて離れないリチェールを抱き締めながら体を洗い、ボディソープをつけた手を後ろに回して秘部に指を差し込んだ。
「んっ、あ、ぁ……」
びくっとしがみついてくるリチェールに勘弁してくれとため息をついた。
リチェールの甘い声が浴室に響く。
「リチェール、ちょっと体放すぞ」
「や、やだっ、こわい……」
嘘つけ。
本当はもう怖さは紛れただろうに寂しいからしがみついていたいんだと、リチェールの様子からわかる。
中に出したものを、出さなきゃいけないのに、敏感に反応するリチェールの体が直に伝わり拷問のように思える。
「中のもん出さないと辛いのリチェールだぞ」
「でも、体放しちゃやだ……」
「もういっぺん襲われてぇのかお前は」
いや襲うけど。寝る前に絶対もう一回襲うけど。
さすがに散々泣かした今襲うような真似はしたくなかった。
「千のばか…きらい…」
涙を溜めながら、もういい。と拗ねたように離れようとするリチェールを腕の中に捉え、秘部に指をまた二本差し込んだ。
「あぁうっ」
「人が甘やかしてたら調子乗りやがって」
「あ、や、やぁっ」
ぐりぐりと中の膨らみを指で押すと、その度リチェールが腕の中でびくびく震えて、俺の胸に爪を立てる。
しっかり中を洗うと、指で広げてそこにシャワーを当てた。
「甘えるのはいいけど、本気で泣かせたくなるから、嫌いとか、別れるとは言うな」
「ぅ……もう泣かせてるくせにぃ~…」
またひんひん泣き出したリチェールを抱き抱えて、湯船につかる。
喧嘩してリチェールが家出した日から怪我が治るまでの二週間。
外に出さない安心感はあったけれど、体に触れられないことに俺も結構苛立っていたのかもしれない。
リチェールの小さな体をもう一度抱き締めて、濡れた髪を撫でた。
「ほら、いい加減泣き止め。俺のためにご飯も作ってくれてるんだろ?リチェールの料理食べたい」
まだ拗ねた雰囲気はあるけど、顔を赤くして頷くリチェールに、いいこだ、とキスをした。
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