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そしてキミは
久しぶりにリチェールを自分のベットに押し倒す。
その表情は恥ずかしそうに戸惑ってはいるものの、怯えた様子はない。
「怖かったらちゃんとやめてやるから言えよ」
頬を撫でて髪に流れると、リチェールがくすぐったそうにその手を包んですり寄ってくる。
「千とするのに怖いわけないでしょ?優しくなんてしなくていいから早く繋がりたい」
「……そうかよ」
記憶をなくしていた時、リチェールは乱暴にしてとか、物みたいに扱うよう煽ってきた。
優しくしなくていいなんて、似たような台詞なのに、どうしてこうも違うんだろう。
透き通った真っ白な腹部にキスをして、桃色の突起に舌を這わせた。
「んんっ」
ちゅっと吸い上げると、敏感なリチェールはびくんっと跳ねて、俺の頭を包んでくる。
「それ、くすぐったい」
「リチェールはちょっと痛いくらいが気持ちいいもんな」
「あぅう……っ」
ふ、と笑ってそこに甘く歯をたてると逃げるように体をそらそうとするリチェールを包み、きつく吸いあげた。
「千っ!やっ」
「かわいい」
手にローションを足らして、蕾に指を押し込む。
中はきつく、よくならさないと傷付けてしまいそうだった。
指を少しずつ増やしていく。
「ん、んん……っ」
少し苦しそうにしながらも、惚けた顔で焦れったいと言うように自分から腰を動かすリチェールは色っぽく、乱暴に突っ込みたい気持ちを押さえて丁寧に解していく。
「も、やだ……っしつこい……」
ぐっとリチェールが俺の肩を押して起き上がり、俺のスラックスに手をかけものを取り出した。
そのまま小さな舌でちろちろと舐め、口に含む。
「リチェール…煽るな……」
「んむ。早く、これちょうだい」
ちゅ、とモノに口付けられ理性が切れた音がした。
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