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そしてキミは
リチェールの蕾に自身を当てると、吸い付いてきてまるで誘ってるようだ。
「舌、噛むなよ」
耳元で低くそう言うと、欲望をぶつけるように奥に突き刺した。
「ひ、ああああっ」
背中を反らせて、痛くはなかったのか、むしろ少し痛いくらいがよかったのかリチェールが達してしまう。
今動かすのは可哀想だと思いながらも、我慢できず乱暴に腰を振った。
「あっ、んぁあ…っ、ま、まって、とまってぇ……っ!」
背中に爪を立ててくるリチェールは猫のように暴れる。
その体を包んで更に奥を犯した。
「千っ!やだぁ!い、まイ……った、から、やだぁああっ」
俺の名前を呼ぶ高い声も、背中に立てられる爪の痛みも全てが久しぶりにリチェールを感じさせてくれて止まらなかった。
悲鳴をあげる口を自分の唇で塞いで舌を弄ぶ。
何度も何度も深く唇を重ねて、小さな体を揺さぶった。
二度目の精を出して、リチェールはぐったりと意識を手放しそうになる。
元々体力はない上、一週間も寝ぱなしのだったから無理もないだろう。
中に欲を出して、ぐったりと惚けたリチェールにもう一度キスを落とした。
「せ、ん……だいすき……」
落ちる寸前、ほぼ無意識でだろう呟いたリチェールの言葉に胸が締め付けられる。
リチェールが記憶をなくしたって俺の気持ちは変わらない。
それでもやっぱり、今まで共有してきた記憶がたとえお互いにとって痛みを伴うものでもリチェールと分け合っていきたい。
この子となら辛い記憶をもつ意味も暖かいものに変わるんだろう。
何週間もお預けをくらったせいでまだ足りない気もしたけど、腕の中で眠る愛しい顔にもう一度口付けて抱き締めた。
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