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第14話***

 奈津は手のひらを、海未のTシャツの奥の方へ忍ばせる。でこぼことした肋骨は数えられそうだった。手のひらで肋骨を数えていくと、必然海未の小さな乳首に行き当たる。ふにゃふにゃと芯のないそれを、手のひらで撫でたり、親指で潰してみたりする。海未ははふはふと浅い呼吸をしていたけれど、大体大人しく奈津にされるがままだ。 「奈津さん、やっぱ、えっちでしょ」  ようやく口が効ける状態になると、海未はそんなことを言う。海未はいつの間にか布団に組み敷かれて、Tシャツも首までたくし上げられていた。  この状況はどう見ても、 「どっちかって言うと海未くんがえっちなんじゃないかな」  何か言いかけた海未に、もう一度深めのキスをする。舌が絡んで、海未の気持ちのいいところを探っていく。その間に、右手は海未のスウェットに手をかけた。 「ん……っ」  海未が奈津の下で身動ぎする。脱がされるのは抵抗があるのだろうか。でも脱がないと、汚れてしまう。 「海未くん?」  ほんの少し唇を離して、海未の了解を貰おうとする。 「も、訊かないで……ぇ」  大きな瞳を潤ませて、海未が呂律の回らない口調で答える。これは許可が下りたととっていいだろうな、と腰骨に沿って右手を差し入れた。下着の布地の中にまで指先を入れる。熱を持ちはじめた海未自身をやわやわといじる。じわりと指先が濡れる。 「ひ……っ」  余りやると可哀想なので、奈津は海未のスウェットを下着ごと下ろしてしまう。外気に晒された性器を手のひらと指先を使って愛撫していく。痛くないように、気持ちいいように、としていると、手の中で海未自身が重たくなっていく。  海未はシーツを握って、浅い呼吸でたまに「ん……っ」と堪えたように息を詰める。耳まで紅潮した顔は色っぽい。 「ね、気持ちいい?」  それはたらたらと先走りを流している海未自身を見ればわかることなのだけれど、奈津は海未の言葉で欲しかった。海未はそんな奈津に「いじわるっ」と返した。 「『気持ちいい』って言う海未くんが見たい」  そう言いながら、奈津はぐずぐずに濡れた海未の先端に、親指を押し込む。 「ひゃ……んんっ」  シーツを握る海未の手にちからが入る。元々白い肌が、さらに白くなる。奈津は、構わず尿道孔を指の腹で刺激し続けた。 「あ、それ、……やぁん」  シーツに海未の明るい色の髪が散らばる。白い肌は上気して薄桃色になり、額に薄っすら汗をかいていて、艶やかだ。 「あ、あ、……なつさ、イっちゃう……っ」  びく、と一度海未は小さく痙攣して、奈津の手のひらの中に白濁を出した。

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