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第233話 秋艶22※
祥悟の手が腰に回り、逃げられないようにホールドされる。そうしてふくらみ始めたソコを手のひらですっぽりと覆われてしまった。
「祥、ダメだって。ソコ、触るのはナシだ」
「ふーん。ここは無事だったんだ?」
祥悟の口調が明らかに面白がっている。
こういう時、祥悟はまるで獲物に夢中な猫のように残酷になる。相手が怯んで及び腰になればなるほど、手加減抜きで畳み掛けてくるのだ。
「悪戯はダメだって、前に言ったよね?男なんだから、触られたらその気になるよ」
祥悟は口の端をきゅーっとあげて笑うと
「別にいいけど?」
「君のも触るよ?」
智也の反撃に、ふふんっと鼻で笑ってソコから手を離すと、台の端にかかとを引っ掛ける。
「いいよ?触っても」
わざと挑発的なポーズを取ってみせる。
……まったく……もう。
何度この手に乗ってその気にさせられ、そして見事にかわされていることか。祥悟の方にそんな意識はないのかもしれないが、こっちはその度に右往左往させられているのだ。
「悪い子だな、君は……」
ため息混じりに呟くと、智也は彼の突き出している下腹は見ないようにして、シャツの胸元に手を伸ばした。無言でボタンを上から順に外し始める。
祥悟が拍子抜けしたように、ぽかんと口を開けた。
「何やってんの?おまえ」
「触っていいって言っただろう?」
智也はボタンを下まで外し終えると、シャツを掴んで肌蹴けさせた。白くて滑らかな肌が剥き出しになる。
何度見ても、息を飲むほど綺麗だ。
薄い胸板の両の頂きに、もうしわけ程度に存在している小さな突起。色白の肌にそこだけほんのりと色がのっている。
「ばか。胸触っていいって、言ってな、…っ」
祥悟の声が途中で詰まった。胸に顔を埋めて、その突起の片方に吸い付いたからだ。
まだ小さすぎて口に含めないソコを、唇でそっと挟んでちゅっと吸う。舌で先っぽをレロレロすると、祥悟は小さく呻いて身を捩った。
上目遣いに彼の表情を窺う。
細い眉をきゅっと寄せて、自分を見下ろしている彼と目が合った。
「気持ち、いい?」
唇を離さずに息だけで問うと、祥悟がぴくんっと震えて
「…っ、擽ったいっつの」
「じゃあ、これは?」
舌を伸ばし、突起の下から掘り起こすようにして強く扱く。祥悟はんんっと喘いで、後ろに身を引いた。それを追いかけてもう一度、舌で舐る。
鏡にぴったりと背をあてた彼の身体は、もうそれ以上は逃げられない。
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